IoT機器でマイニング投資できるAnAPPプロジェクトとIOTWトークンの詳細を記載しています。IoT関連の仮想通貨で有名なものにIOTA(アイオタ)がありますが、IOTWは現状で抱えているマイニング問題に一石を投じています。
IOTWトークンとは?
今回ご紹介するAnAPPプロジェクトで使用されるIOTWトークンは、これから急激に増えるとされているIoT機器の余剰電力や余剰処理能力をマイニングに活かすという今までにない画期的なプロジェクトになっています。
IoT関連の仮想通貨で最も有名なものに、IOTA(アイオタ)というものがあります。
IOTAはIoTに特化した独自プラットフォームを使った時価総額も9位と人気の仮想通貨です。
IoTはそれだけ注目されている急成長の産業です。さらにそこにブロックチェーンをうまく組み合わせることによって、新たなトークンエコノミーを作ろうというものです。
IoTにブロックチェーンを掛け合すということ?
IOTWではIoT機器の処理能力(超省エネ)を使ってマイニングするんだって!
IoTとは?
IoTとはInternet of Things(インターネット・オブ・シングス)の略語で「モノのインターネット」という意味です。
平たく言うとインターネットにつながったモノのことで、モノとインターネットをつないで様々なところで活用しようというものです。
最も身近なIoTはスマートフォンですね。スマホ(モノ)もインターネットにつながって様々な情報を送受信しています。
もっと具体的な例を出すと、玄関の鍵をネットにつながったスマホから施錠したり、エアコンや照明の調整、監視カメラを作動させたり等々…たくさんのモノがインターネットでつながっています。
今ではテレビ、ゲーム機、冷蔵庫といった一般家庭用品や娯楽用品もインターネットにつながって、ユーザーの欲しがる情報やサービスを提供してくれますね。
IOTWトークンの特徴・概要
IOTWトークン概要
プロジェクト名 | AnAPP |
通貨名 | IOTW |
通貨単位 | IOTWs |
発行上限数 | 50億IOTWs | 取引承認システム | PoA(Proof of Assignment) |
公式サイト | iotw.io |
IOTWトークンが使用されるAnAPPプロジェクトでは、現状で抱えているマイニング問題に一石を投じています。
ビットコインで採用されているマイニング方式のPoW(プルーフ・オブ・ワーク)や、イーサリアムが移行予定のPoS(プルーフオブステーク)の問題点を、独自のマイニングアルゴリズムのPoAと呼ばれる「Micro Mining」で解決しようというものです。
このMicro Mining(マイクロマイニング)でカギになってくるのがIoTです。
正確にはIoT機器の余剰電力や余剰処理能力です。
マイクロマイニング??
IOTWが開発したIoT機器を使った新しいマイニング方法だよ!
IoTの成長率
IoTに接続されているデバイスは、2015年時点で約154億の機器が使用されているといわれています。
さらに2020年には2倍の310億、さらにそこから5年後には今の5倍の750億ものIoT機器が使用されると予想されます。
- 2015年:154億台
- 2020年:310億台(201%UP)
- 2025年:750億台(487%UP)
日常生活やテレビ、新聞でもIoTという言葉を耳にしない日はないほど世界中から注目されている成長産業ですね。
近い将来に、間違いなく誰もがIoT機器を身近に感じることになると思います。
IOTWはこういった成長産業で増え続ける、IoT機器の余剰電力や余剰処理能力をマイニングに使用しようというものです。
どの家庭でもあるIoT機器で、誰でも簡単にマイニングをできるようにと考えられています。
家電製品(IoT機器)でマイニングできると考えるとワクワクするね!
IOTWのマイニングは現状のPoWやPoSといったマイニング方法の改善策にもなるかもしれないね!
PoWとPoSの問題点
マイニングのアルゴリズムであるPoWとPoSはそれぞれ問題点があるとされています。
PoWの問題点
PoW(プルーフオブワーク)は、ビットコインなどでも使われている最もポピュラーなマイニングアルゴリズムです。
仕組みはとても明快で、大量の電力(コンピューターの計算パワー)を使ってマイニングを行います。
逆に言い換えると、マイニングを行うためには大量の電力と莫大な運用コストがかかります。
PoWでは、他社との競争が激しくなり上記のようなマイニング工場で、マイニングだけに特化したマイニングマシーンを大量に用意しないといけません。
個人でもPoWのマイニングを行うことができますが、上記のようなマイナーには到底かなうはずがありません。
近年ではGMOやSBI、DMMといった一部上場企業や大型資本のベンチャー企業もマイニングに参戦しています。
PoWでは大量の消費電力が必要になること、大資本をもった企業が独占してしまう恐れがあるという2つの問題点を抱えています。
PoSの問題点
PoWの問題点を解決しようと生まれたのがPoS(プルーフオブステーク)です。
PoSではその仮想通貨をより多く持っている人、または長期間保有している人ほどマイニングが成功しやすいという仕組みです。
PoSでは膨大な電力は必要としませんが、やはり一部の大口や大資本家、企業が独占してしまうという問題点が残ってしまいます。
マイクロマイニングのPoAとは
IOTWトークンのMicro Miningでは「PoA(Proof of Assignment/プルーフ・オブ・アサインメント)」というマイニングアルゴリズムを使用しています。
PoAでは3種類のノード(ネットワークの参加者)に細分化されます。
- Device Node(デバイスノード)
- Trust Node(トラストノード)
- Ledger Server(台帳サーバー)
①デバイスノード
デバイスノードはマイクロマイニングが搭載された一般のIoT機器のことで、トラストノードにブロックチェーンデータを請求して取引認証を行います。
デバイスノードはPoAの最も基礎的な部分にあたります。
②トラストノード
トラストノードは台帳サーバーにアクセスできるノードのことで、不正取引などがないかを取り締まります。
トラストノードはデバイスノードと台帳サーバーをつなぐ、中間ネットワークの役割を持っています。
③台帳サーバー
台帳サーバーはPoAの大元で、ブロックチェーン上の取引履歴などを管理しています。
PoAのメリット
IOTWトークンで使用されるマイニングアルゴリズムPoAでは下記のようなメリットがあります。
- 消費電力を抑えられる
- マイニング報酬の平等性
- 送金速度が大幅にアップ
- 51%攻撃の耐性
①消費電力を抑えられる
PoAではIoT機器でマイニングを行います。PoWで使用されているような特別なマイニングマシン(パソコン)が必要ありません。
マイニングが行えるIoT機器にも大規模な電力は必要ありませんので、マイニングにかかる従来の電力の1000分の1~2000分の1の電力でPoAマイニングが可能となります。
世界的に見てもPoWの消費電力は環境にも悪影響を及ぼすと言われています。
そういった面からも、注目が集まる可能性を大いに秘めています。
②マイニング報酬の平等性
特別なマイニングマシンが必要ではないので、誰もがマイニングに参加することができます。
日常生活で使うIoTにつながった家電でマイニングが行えるのが、IOTW最大の魅力です。
また処理能力の概念もなくなるので、誰もが平等にマイニング報酬を受け取ることが可能です。
③送金速度が大幅にアップ
マイニングが行えるIoT機器が増えれば増えるほど、取引承認(送金速度)がアップします。
前述でも述べているように、IoT機器が増えれば数倍単位でどんどん送金速度が速くなる見込みです。
将来的には100万/秒のトランザクション(処理速度)を目指しているようです。ちなみにビットコインの処理速度は6~7/秒とされています。
世界で最も速いとされているVISAでも2000件~4000件/秒です。
④51%攻撃の耐性
PoWの最大のリスクとも呼ばれている51%攻撃にも、台帳データの管理を分散させることにより耐性を持たせています。
簡単にまとめるとIoT機器を使って、省エネで誰もがマイニングに参加できるってことだね!
うん!PoWで恐れられている51%攻撃といったリスク回避にもつながっているよ!
IOTWトークンについて
IOTWの使い道
マイニングなどで得たIOTWの使い道ですが、マイニングに対応したIoT機器の購入や修理・サポートに充てることができる予定のようです。
修理費用にマイニングで得たトークンを使用できるのは非常にありがたいですね。
ほとんどの精密機器が搭載された家電用品の修理には、数万円単位の修理費用がかかります。
またスマホなどは2年程のサイクルで新しい機種に換えているという方も多いのではないでしょうか。
そういった費用が全てIOTWトークンでまかなえるとなると大きなメリットですね。
どのようにしてマイクロマイニング(PoA)を普及させるのか!?
IOTWで使用されるマイクロマイニングを行うには専用のチップを埋め込む他、既に製造、実用化されているソフトウェアのダウンロードをIoT機器に行うことでもブロックチェーンにつながりマイニングに参加することが可能となります。
またIOTWでは、大手家電メーカーや携帯電話メーカーとの提携との話も進めているようです。
IoTを取り扱う家電メーカーも、IOTWトークンのマイニングができる機器として売り出すことができれば付加価値が付き、他と差別化が図れるので積極的に取り入れるという可能性も大きいと思われます。
どれだけ大きな家電メーカーとIOTWトークンが提携できるかが、今後のトークンの価値を決める重要なものになりそうですね。
今後新しいニュース等が入れば追記で記事に追加していこうと思います。
IOTWトークンの懸念点
最も身近で普及しているIoT機器はスマートフォンです。
しかしスマホでのマイニングについては、Appleが消費電力の消耗が激しいという理由から禁止しました。
Googleでもマイニングを行えるアプリを禁止したので、現在はiPhone・androidともにマイニングができない状態です。
しかし禁止になった理由は、マイニングによる消費電力が激しいため端末への悪影響を考えた結果です。
IOTWで使用されているマイクロマイニングでは、従来のマイニングとは比べ物にならないぐらい消費電力が抑えられている省エネ設計のマイニングです。
今後はApple、Googleとどのように付き合っていけるかというのも、IOTWトークンの大きなターニングポイントになりそうですね。
AnAPPプロジェクト
IOTWロードマップ
IOTWトークンが使用されるAnAPPプロジェクトは下記のようなロードマップになっています。
ICOが終了した半年以内にはブロックチェーンの公式ローンチと、プラットフォームの運用開始が予定されています。
最終的には検索エンジンや、AIソフトウェアによりIOTWを最適化するまでの流れになっています。
ICOの詳細
2018年8月24日~10月15日まではIOTWのICOプレセールと、パブリックセールが行われています。
- 期間:8月24日
- トークンボーナス:30%
- 期間:8月25日~9月2日
- トークンボーナス:25%
期間 | トークンボーナス |
9/3 | 20% |
9/4~9/10 | 17% |
9/11~9/17 | 14% |
9/18~9/24 | 11% |
9/25~10/1 | 7% |
10/2~10/8 | 4% |
10/9~10/15 | 0% |
なおソフトキャップ(最低調達金額)は無し、ハードキャップ(ICOでの調達上限)は6.5万ETHとなっています。
ICOで売れ残ったIOTWトークンはバーン(焼却)予定です。
追記情報
8月にVeChainがNTTドコムの5Gオープンパートナーシッププログラムに参加したことで、話題になりVEN/VETの価格が大きく高騰しました。
⇒ VeChainがNTTドコモの5Gオープンパートナーシッププログラムに参加!
IOTWも同じくDocomo Open Innovation Program(ドコムオープンパートナーシッププログラム)に参加しました。
今後はこの5Gが、次世代テクノロジーサービスの主流になれるように研究が進んでいるとのことです!
IOTWにとってもNTTドコモ5Gオープンパートナープログラム参加は、大きく名前を知ってもらうためのチャンスになるのではないでしょうか。
IOTWトークンについてまとめ
IOTWは急成長を遂げているIoT機器で、マイニングを行うというものです。
誰もが簡単にマイニングに参加することが可能で、尚且つ省エネ。
取得したIOTWで、IoT機器の購入や修理メンテナンスが受けられるとても魅力的なプロジェクトだと思います。
近い将来に今よりももっと身近なものになっているであろうIoTに着目して、有効活用するというアイデアは素晴らしいと感じました。
その一方で、大手家電メーカーやスマホメーカーとの提携が行えるのかがカギとなってくると思われます。
今後もこのAnAPPプロジェクトとIOTWには注目していこうと思うので、新しい情報が入り次第記事を更新していきます!