価格が急騰しているBNB(バイナンスコイン)の特徴や将来性、今後の価格予想などを徹底解説しています。価格が6000倍以上も高騰したBNBってどんな仮想通貨なの?と気になる方はぜひ参考にしてください。
BNB(バイナンスコイン)とは
BNB(バイナンスコイン)は仮想通貨取引所Binance(バイナンス)が発行する独自通貨です。
独自通貨(取引所トークン)とは、その取引所が独自で「開発・発行・管理」を手掛けている通貨のことです。取引所の成長や人気と共に価格が上昇する傾向にあります。
またBNBはバイナンスと共に世界で最も成功した独自通貨になり、価値や価格も着実に伸ばしている勢いのある注目のアルトコインです。
今回はそんなBNBに焦点を当てて、BNBの特徴や今後の将来性など徹底的に解説したいと思います。
BNBの概要
通貨名称 | Binance Coin(バイナンスコイン) |
ティッカー/単位 | BNB |
総発行枚数 | 2億枚 |
規格 | BEP2(Binance Chain) |
開発 | Binance(バイナンス) |
CEO | Changpeng Zhao(通称:CZ) |
主な取引所 | Binance(バイナンス) |
BNB(バイナンスコイン)の総発行枚数は2億枚です。すでに全てのBNBが発行されており、ビットコインのようなマイニングでBNBを採掘するという作業はありません。
当初BNBはイーサリアムのERC20というブロックチェーンの規格で稼働していましたが、現在はBinance Chain(バイナンスチェーン)のBEP2という規格で稼働しています。※後述
BNBはバイナンスの独自通貨(取引所トークン)ですが、時価総額も高く需要もあることから、バイナンス以外の取引所で上場しているのも特徴です。
BNBってバイナンス以外でも買えるの?
うん!でもBNBを買うならやっぱりバイナンスがおすすめかな!これもまた後で詳しく解説しているから記事を読み進めてね
Binance(バイナンス)とは
Binance(バイナンス)は2017年に開始した海外の仮想通貨取引所です。
まだ比較的に新しい取引所にも関わらず、現在では世界一の取引量を誇りバイナンスが動けば市場も動くほどに成長し、名実ともにNo1の仮想通貨取引所になっています。
特にバイナンスのCEOのChangpeng Zhao(ジャオ・チャンポン)通称CZ氏の発言力が高く、CZ氏のツイートでBNB価格が動いたりもします。
CZ氏は米国雑誌のフォーブスの表紙も飾っており、フォーブスが発表した世界の仮想通貨長者ランキングでも3位とされています。
BNB(バイナンスコイン)の特徴
BNB(バイナンスコイン)の特徴や価格に直結すると考えられる大きなポイントをまとめると以下の4つ。
① 売買で利益を出すことができる
ビットコインやその他の通貨と同様にBNB(バイナンスコイン)も通貨のトレードを行うことで、売買益を出すことができます。
BNBは、Binance(バイナンス)の独自通貨ですが、バイナンス以外にも、Bit-ZやGate.ioでBNBの取引が可能です。
さらに最近人気の新興取引所のBaseFEXや、BitMaxという取引所でもBNBの売買が可能でショート(売りから入ること)も可能ですよ。
※取引量が少ない取引所や新興取引所ではハッキング等に対応できない、またはなにかしらの問題で出金ができなくなるというリスクも存在します。
現在はレバレッジ取引もバイナンスで対応しているので、BNBはバイナンスで購入するのが一番安全で確実ですね。
② バイナンスの手数料に使える
バイナンスが世界一の取引所に成長したのは、BNBという独自通貨が存在したからといっても過言ではありません。
BNBを利用するとバイナンスで多くの特典を受けることができます。
特に取引所バイナンスの取引手数料としてBNBを利用すると25%オフの割引を受けることができます。
バイナンスの取引手数料は通常は0.1%なので、BNBを手数料として利用すると取引手数料が0.75%になるということですね。
BNBをバイナンスの取引手数料に設定する方法
手数料支払いの通貨をBNBに設定するには、アカウントセンター(アカウント設定)の画面で、スライドをONにするだけです。
デフォルト(初期設定)の状態でもONになっていますが、BNBを手数料支払いの通貨として設定するのであれば必ず確認しておきましょう。
独自通貨のBNBを利用して手数料の割引が受けられるのは嬉しいね
BNBは独自通貨・取引所トークンを流行らせたパイオニアだよ
③ 四半期ごとにBurn(バーン)がある
BNB(バイナンスコイン)の価格が大きく上がる理由に「Burn(バーン)」があります。
Burn(バーン)とは、焼却・消滅という意味で、二度と使えないように通貨を消してしまうという意味です。
バイナンスでは収益の20%を使って四半期(3カ月)おきにBNBを買い戻し、バーンを行っています。
BNBの総発行量は2億枚ですが、この半数にあたる1億枚をバーンして減らしていくとしています。
総発行量の2億枚の内訳には、開発側が四割にあたる8000万枚を保有していますが、バーンでは開発側が保有しているBNBも割合に応じて凍結されます。
2017年10月に第一回のBNBのバーンが行われ、2020年4月時点では合計で11回のバーンが実行されています。
バイナンスによるバーン(BNBの買い戻し)は全て、バイナンスから公式発表があり、改ざん不可のブロックチェーン上に刻まれているのも特徴的ですね。
どうしてBNBをバーンという形で減らしていくの?
BNBの総枚数を減らしてデフレ効果を獲得!BNB1枚当たりの価値(希少価値)を高めるためだよ!
④ バイナンスローンチパッド(IEO)に参加できる
2019年に入りBNBが過去最高値(ATH)を更新したのはBinance Launchpad(バイナンスローンチパッド)の影響が大きいとされています。
ローンチパッドとは、バイナンスが仕切るICO/IEOです。
ICOは「Initial coin offering/イニシャル・コイン・オファリング」の頭文字を取ったもので、スタートアップ企業が仮想通貨を発行して資金調達する手法です。
ICOは、2017年から18年にかけて大いに盛り上がった資金調達手法ですが、最近ではほとんどのプロジェクトが資金を集めるだけ集めて頓挫したり、上場しても大きく価格割れ等を起こし、ICO市場は一気に低迷しています。
2019年に入り、投資家から信用を無くしたICO市場は昨年比97%減少したというデータも出ています。そんな信用できないICOを取引所が投資家の代わりに精査し上場まで確約させたのが「Initial Exchange offering/イニシャル・エクスチェンジ・オファリング(IEO)」です。
このバイナンスが仕切るIEOをBinance Launchpad(バイナンスローンチパッド)と呼び、ローンチパッドに参加するためにはBNBが必要になります。
ローンチパッドは非常に人気で、発表されたものは数十秒から数十分で完売してしまうほどです。
先着順だったローンチパッドですが、参加できなかった投資家からの苦情の声を反映させて、現在では抽選方式に変更されています。
さらに期間中はBNB保有量が多いほど抽選券が多く獲得しやすくなっており、BNB価格を押し上げる仕掛けがここでもみられます。
いたるところでBNB価格を上げる仕掛けがあるんだね
ローンチパッドが発表されるとBNB価格も上昇しているね
BNB(バイナンスコイン)の価格・チャート
以下がBinanceでの実際のBNB/USDTのリアルタイムチャートです。デフォルトでは日足になっていますが、カスタム可能です。
BNBの時価総額
以下がBNBのリアルタイム時価総額です。(※RANK部分)2021年4月現在では全通貨の中でBNBは3位に位置しています。
取引所が発行している独自通貨の中では破格の高順位になっています。取引所トークンという枠を超えての人気が時価総額からも分かりますね。
BNBの価格推移と今後の予想
2017年7月~2019年5月まで
この時期に特に注目したいのは、2018年のビットコインとアルトコインの大暴落でもBNBは唯一耐え抜いたというところです。
もちろん全く影響を受けてないわけではありませんが、上位アルトコインが2018年1月の過去最高比より90%以上も価格を落とす中で、2018年以降で高値を更新出来たのは上位アルトコインではBNBだけという真実もあります。
2020年~2021年4月まで
2019年から2020年のBNBは2,000円から3000円台を推移していましたが、2021年に入ってからは破格の勢いで上昇し続け、21年2月上旬には1万円を突破、中旬には3万円を超えて4月には6万円台になり価格が倍々に上昇し続けています。
BNBは上場当初の2017年7月の約10円から、2021年4月高値の約6万円と考えると約6千倍以上になっています。BNBの時価総額もリップル(XRP)などを抜いて堂々の3位になっています。
そして、BNBはまだまだ価値を高められる可能性、将来性を十分に持っている通貨です。直近のチャートを見てもエリオット波動の3波と考えれば、中期目線でも上昇の余地はまだまだあると考えることもできます。
といってもBNBやバイナンスになんらかのトラブルが起これば、当然価格も大きく下がる可能性はあります。
投資に絶対はないということをくれぐれも注意してくださいね。
BNB(バイナンスコイン)の将来性
実はBNBはまだまだ価値が高まる可能性を秘めています。BNBと関連して大きく注目されているプロジェクトが下記の4つです。
① バイナンスチェーン
Binance Chain(バイナンスチェーン)とは、バイナンスが独自で開発したブロックチェーンです。
2018年12月に立ち上げが発表され、2019年4月18日に正式にメインネットを公開しました。
今までBNBは、イーサリアムのERC20というブロックチェーンの規格で生成されていましたが、現在のBNBはバイナンスチェーン上の「BEP2 BNB」という規格になりました。
今後バイナンスチェーンは、新しい通貨を発行する基盤となる予定です。
またバイナンスチェーンメインネットの公開後、大型プロジェクトが続々とバイナンスチェーンの参加を発表しています。
世界一の取引所が仕掛けるブロックチェーンとして、多くのプロジェクトや通貨の開発者から注目を集めています。
バイナンスチェーンの発表でBNB価格も大きく上がったね
追記情報
2020年4月には新たにスマートコントラクト搭載のBSC(Binance Smart Chain/バイナンススマートチェーン)を発表しました。今後は「バイナンスチェーン」と「バイナンススマートチェーン」は統合されるとのことです。
② バイナンスDEX
上記バイナンスチェーンとセットで注目されているのが「バイナンスDEX」です。
DEX(分散型取引所)とは、管理者や中央サーバーを置かず、盗難のリスクを抑えたセキュリティの高い取引所のことです。
DEXに預けている通貨は、取引所(中央サーバー)で管理するのではなく各ユーザーのアカウント(ウォレット)ごとに管理されるので、ハッカーのインセンティブが少なくハッキングのリスクが少なくなるから。
バイナンスでは2019年5月に約7000BTC、当時の価格で44億円相当に及ぶビットコインの盗難被害にもあったことがあります。
取引所を狙ったハッキングの被害は世界中で後を絶たない状態です。しかし中央集権の取引所からDEXに移行していけば、そういった取引所を狙ったハッキングの被害も少なくなると言われています。
そんなバイナンスDEXで使われているブロックチェーンがバイナンスチェーンになります。
またバイナンスDEXではBNBが主要な通貨として活用され、上場提案費用やGas(手数料)としても利用されることが発表されています。
バイナンスDEXは2019年4月23日に正式公開されました。取扱い通貨は、通常のバイナンスの10倍、(約1000種類以上)を予定しているとのことです。
これからバイナンスが最も力を入れていく分野として注目が集まっています。
バイナンスDEXではBNBが様々な手数料になるからDEXを利用する人が増えるとBNBの価値もまだまだ上がるかもしれないね
③ 信用取引と先物取引
バイナンスでは信用取引(証拠金取引)と先物取引でBNBのレバレッジ取引が可能です。
レバレッジ取引とは、保有してる通貨を担保にして資産以上の通貨を購入または売却できる取引手法です。
例えば10万円を担保にして、10倍のレバレッジをかけると100万円の取引が可能になります。※当然ですがリスクも高くなるのでハイリターンハイリスクの取引方法です。
日本でも多くの取引所が証拠金取引やレバレッジ取引・FX取引に対応していますが、レバレッジの倍率は4倍で、今後は2倍で統一されます。
それに比べてバイナンスの先物取引では最大で125倍もの高レバレッジをかけることができます。
また信用取引や先物取引が優れいているのはレバレッジがかけられることだけではなく、ショート(空売り)のポジションが持てることも大きなメリットですね。
売りから注文を入れて、価格が下がった時に買いなおして(売却して)価格が下がった分の差額を利益とする手法
レバレッジ取引が可能になるということは、価格が下がっている時にも利益を出すことができるということですね。
そういったことからもBNBの今後の可能性や将来性は無限に広がっているとも言えますね。
BNB価格はバイナンスのニュースに反応しやすいから利益を爆発させられるレバレッジ取引ができるのは強みだね
④ BNB Vault(BNBヴォールト)
BNB Vault(BNBヴォールト)はバイナンスがユーザーに代わってBNBを運用してくれるサービスです。
BNBヴォールトの運用では「フレキシブルセービング」「ローンチプール」「DeFiステーキング」などなど利率が高い効率の良い運用を自動で選んでBNBを運用してくれます。
BNBの所有量が多ければ多いほど、BNBヴォールトでの報酬も多くなるので必然的にBNBを保有したいと考えるユーザーも多くなりますね。
超BNB Vaultはワンクリックの超簡単な設定で始められるよ
BNBの利用方法について
実はBNBを担保にしてローンを組んだり不動産を購入したり旅費を支払ったりと、BNBを実際に利用した実需も増えてきています。
でもこの辺りはインフラ整備中の拡大途中なので、今のところはニュースで大きく取り挙げられてもBNB価格に直接反映される段階ではないと思います。
ただこういった、取り組みも積極的に行われているということは、BNBや市場全体にとってもプラス材料になるので、これからの進展を期待したいですね。
BNBについてまとめ
BNB(バイナンスコイン)についてここまで解説していきましたが、BNBの理解は深まったでしょうか。
BNBは取引所バイナンスの独自通貨になるので、バイナンスの影響を大きく受けることが分かりましたね。
バイナンスはDEXやバイナンスチェーンにより、さらに伸びるだけの大きな将来性・可能性を秘めているので、BNBにも同じだけの期待が寄せられています。
BNBの価値についてもバーンや特典、需要や実需の増加により確実に高まっているといえるでしょう。
少量を保有して手数料割引などの特典として使うのもよし、短期売買で利益を出すのもよし、バイナンスの将来性を信じて長期保有するのもよしの通貨ですね!
ただ、BNBの価値と価格は確実に上がってきているとはいえ、価格が一生上がり続けるという事もないということも念頭に置いて投資をすることをおすすめします。