バイナンス(Binance)のマージン取引にあたる証拠金取引とバイナンスDEXが日本からのアクセスを制限することが分かりました。
- Binance 証拠金取引
- Binance DEX
6月3日のバイナンスDEXの利用規約には米国を含む28ヵ国が利用不可とされていました。
その時点では、日本はアクセス制限のリストには入っていませんでしたが、今回、DEXと証拠金取引で改定されたアクセス制限の対象国に日本の名前が追加され話題になっています。
日本時間の7月1日午前9時から、日本のAIアドレスからのアクセスを制限するとのこと。
Binance DEX、証拠金取引は日本からのアクセス禁止
バイナンス証拠金取引について
証拠金取引とは、証拠金を預けて持っている資産の何倍もの取引を可能にするマージン取引のことで、バイナンスが手掛けるプロジェクトでも大きな期待が寄せられています。(バイナンス証拠金取引の詳細はまだ不明)
日本では前々から報道されているように、自主規制団体によるマージン引き下げで、証拠金取引の倍率が4倍に統一される見込みです。
国内でも最も高いマージンがかけられたBITPoint(ビットポイント)、Liquid(リキッド)の25倍が4倍に、国内で最も取引量が多いbitFlyer(ビットフライヤー)も15倍から4倍になりました。
そういった背景からもバイナンスは日本の規制にのっとった形を取ったものと考えられますね。
実際に、証拠金取引を提供していた世界三大取引所としられている海外のHuobi(現Huobi Global)も日本からの取引ができなくなりました。
証拠金取引は日本からも期待する声が多かったから残念
バイナンスDEXについて
Binance(バイナンス)DEXとは、分散型のプラットフォームのことで、管理者がいないP2P取引所のことです。管理者がおらず、通貨も中央サーバーではなく個人のウォレットで管理するためハッキングリスクが非常に少なく、今後の取引所のあり方として注目されています。(Binance DEXは4月にリリース済み)
DEXに関しては、基本的には管理者がいないオープンアクセスが可能という前提があるので、アクセス規制をかけること自体に不満の声が出てきているのも事実です。
ただ、DEXに関してはSEC(米証券取引委員会)が「EtherDelta」(DEX)の創設者を未登録の証券取引所を運営した疑いで起訴したことが大きなニュースになっていました。
さらに米コインベースに関しても「規制環境が明確でない」としてDEXの開設を計画していないとしていることからも、米国や日本といった、規制が厳しく(規制の基準が不透明)なところでの提供は控えたのでしょうか。
アメリカも日本も今はまだ規制や処罰の対象が曖昧…
バイナンス vs 金融庁
以前、バイナンスの管理画面は日本語にも対応していましたが、金融庁から指導が入り日本語を非対応にしたという背景もあることから慎重に動いているのも事実だと思います。
またバイナンスは、日本の仮想通貨交換業の登録申請を行っているという噂もありますが、仮に正式なライセンスを取得したとしても取扱い通貨の多さからも今のままの「Binance.com」や証拠金取引、DEXをそのまま提供できるとは到底考えられません。
私たち、日本人からするとバイナンス証拠金取引やバイナンスDEXが使えないことは悲報になってしまいましたが、今後日本の規制も整い海外の取引所とも上手に付き合えることを祈ります。
金融庁からの警告が出た時はバイナンスが使えなくなるんじゃないかって話も出てたけど大丈夫だったね
BNB価格に影響は?
日本からのアクセス禁止のニュースはBNB(バイナンスコイン)価格にも少なからず影響はあると思います。
BNBは30ドルの攻防戦でしが、日本からのアクセス規制が騒がれだしてから28ドル台にまで下落しています。
証拠金取引に関しては現物よりも多くの資金が動くものと考えられるので、事実上は米国・日本・中国の最も取引量が多い三国からのアクセスを禁止することはバイナンスにとっても大きな痛手でしょう。。
ただ、現物のBNB取引ができなくなったわけではないので、ローンチパッドや証拠金取引開始などのファンダに備えて、押し目買いを行っていってもいいと思います。
(本音:私は昨日BNBを追加で購入したばかりだったので、今回の証拠金取引とDEXのアクセス禁止のニュースを聞いて泣きながらこの記事を書いています…)