昨今、暗号資産市場の急速な成長に伴い、ビットコインそのものだけでなく、ビットコイン関連株にも注目が集まっています。
企業の経営戦略や市場動向に敏感に反応するビットコイン関連株は、暗号資産と株式市場の双方のメリットを享受できる可能性を秘めています。
本記事では、ビットコイン関連株の基本的な概念から最新の注目銘柄、そして市場動向に基づいた効果的な投資戦略まで、豊富な情報を分かりやすく解説します。
【はじめに】ビットコイン関連株について

ビットコイン関連株とは?
ビットコイン関連株とは、ビットコインのエコシステムに関与している企業の株式のことです。
具体的には、ビットコインのマイニング(採掘)を行う企業、ビットコインの取引プラットフォームを提供する企業、ビットコイン関連の技術を開発する企業、さらにはビットコインを支払い手段として受け入れる企業、ビットコインを購入する企業などが含まれます。
例えば、Coinbase(コインベース)はビットコインの売買ができるプラットフォーム(取引所)を運営しているため、ビットコイン関連株の代表例です。
また、Strategy(旧MicroStrategy/マイクロストラテジー)は大量のビットコインを保有していることで知られており、これもビットコイン関連株に該当します。
つまり、ビットコイン関連株とは、ビットコインのマイニング、取引、技術開発、または支払い受け入れなど、何らかの形でビットコインとつながりを持つ企業の株式を指します。
以下はビットコイン関連株の一例です。投資家にとって、これらの企業はビットコインの成長に連動する可能性があるため非常に注目されています。

特にSNSでもメタプラネットとストラテジーはよく話題に上がってるから知ってる人も多いはず!
なぜ今ビットコイン関連株が注目されるのか?
ビットコイン関連株が今注目されている理由はいくつかあります。
まず、ビットコインETFが認証され、主流受け入れが進んでいることが挙げられます。多くの企業がビットコインを支払い手段として採用し始め、一部の政府もその利用を検討しています。これにより需要が増え、関連企業の成長が期待されています。
次に、高いリターンの可能性も魅力です。ビットコインは過去に大きな価格上昇を見せており、投資家は関連株にも同様の成長を期待しています。
さらにトランプ大統領が以前の批判(2021年に「詐欺」と発言)から、現在はビットコインを支持する姿勢に変わったこともビットコイン関連株が注目されている大きな要因の一つにもなっています。
注目のビットコイン関連株一覧
以下は、2025年の市場環境を考慮した注目のビットコイン関連株一覧です。各銘柄の特徴と注目ポイントをまとめました。(※国内銘柄と海外銘柄に分けています)
国内銘柄のビットコイン関連株一例
企業名 | コード | 1年変化率 | 概要 |
---|---|---|---|
メタプラネット | 3350 | +2,207% | ビットコインを財務準備資産の中心に据えている。BTCの買い増しで話題 |
メルカリ | 4385 | +35.3% | 取引所メルコインを運営 |
マネックスグループ | 8698 | -17.64% | 取引所コインチェックを運営 |
SBIホールディングス | 8473 | +6.1% | 取引所SBI VCトレード・ビットポイントを運営 |
GMOインターネットグループ | 9449 | +16.3% | 取引所GMOコインを運営 |
リミックスポイント | 3825 | +193.8% | ビットコイン保有企業。以前はビットポイントを運営 |
gumi | 3903 | +15.4% | モバイルオンラインゲームで、ブロックチェーン事業も手掛ける企業 |
セレス | 3696 | +39.5% | 取引所コイントレードを運営 |
ネクソン | 3659 | -19.1% | PCオンラインゲームの開発でビットコイン保有企業 |
上記はあくまでも一例で、これ以外にも多くのビットコイン関連株が存在します。特にメタプラネットの1年間で2,000%以上も株価が上昇したのが驚きです。

上記株を均等にポートフォリオに組み込んだら1年間で275%のプラスになるよ!
海外銘柄のビットコイン関連株一例
企業名 | コード | 1年変化率 | 概要 |
---|---|---|---|
iShares Bitcoin Trust | IBIT | +17.6% | ビットコインETFで、価格はビットコイン価格に直接連動 |
Fidelity Wise Origin Bitcoin Trust | FBTC | +17.8% | 同様にビットコインETFで、投資家にビットコインへのエクスポージャーを提供 |
Coinbase Global | COIN | -32.1% | 主要な暗号資産取引所で、ビットコインの取引量が非常に多い |
PayPal Holdings | PYPL | +6.3% | ビットコインを含む暗号資産の支払いサービスを提供 |
Canaan | CAN | -32.4% | ビットコインマイニング機器を製造する企業で、マイニング業界に貢献 |
Marathon Digital Holdings | MARA | -40% | 北米最大級のビットコインマイニング企業で、生産能力が高い |
Strategy | MSTR | +63.7% | 大量のビットコインを保有し、ビットコイン価格に強く連動する企業 |
Robinhood Markets | HOOD | +132.4% | 暗号資産取引プラットフォームを提供し、個人投資家に人気 |
CME Group | CME | +22.3% | ビットコイン先物取引を提供し、機関投資家向けの市場を提供 |

海外銘柄だと、Strategy社(ストラテジー)が圧倒的人気だよ
特にストラテジー社はビットコイン(BTC)を積極的に追加購入していることでも知られています。
ビットコインの上昇とともに株価も大きく上昇していますが、ビットコイン自体が下落すると株価自体も比例して影響を受けるということに注意したいですね。
ビットコイン関連株の特徴とリスク
ビットコイン関連株は、急激な市場拡大とともに高い成長性を期待できる一方、以下のような特徴とリスクが存在します。
特徴と市場動向
金融市場の中でも、ビットコイン関連株はまだまだ成長段階の黎明期ともいえます。
もちろん、これから数倍や何十倍、何百倍に伸びる企業があると信じている方が多い一方で、国内外の規制環境で、状況が反転する可能性も大いにあります。
過去(2021年)には中国が暗号資産を全面禁止したことで、ビットコイン価格が大暴落したこともありました。
その他にも米SEC(米国証券取引委員会)から「XRPは証券だ」と因縁をつけられて訴訟…そして世界的取引所のバイナンスやコインベースもSECから訴訟をされて、市場が大きく崩れたこともありました。

ただし、世界的に行われている現在の規制は暗号資産の締め付けではなく、正しく暗号資産を使うためのルールの制定っていうイメージが強いです!
投資リスクとリスク管理のポイント
投資家は、リスク分散の観点から、銘柄選定や投資タイミングに慎重になる必要があります。一般の株と異なりビットコイン関連株は、ビットコイン価格に直結しているので、非常に価格変動が大きく、ボラティリティが大きい株といえます。
↑…とはよく言われていますが、私個人的にはビットコイン関連株は、ビットコイン現物よりも価格変動幅はかなり抑えられていると思います。
株価はあくまでも企業の財務状況や決算発表がもっとも大きく関係するので、ビットコイン現物の緩衝材ぐらいにはなると考えています。

暗号資産投資家の私からすればビットコイン関連株は、あくまでもリスクヘッジの防御投資ですが、金融資産の中ではリスク資産に該当するよ・・・
投資戦略と今後の展望
ビットコイン関連株への投資戦略を考える際には、以下のポイントにも注目してください。
投資家が知るべき基本戦略
ビットコインの未来を感じている方
私個人的な戦略ですが、ビットコインの未来を感じている方は、暗号資産に投資している全体の10%~15%ほどをビットコイン関連株で保有しておいても良いかと思います。(あくまでも個人的見解)
暗号資産市場やビットコイン価格が大きく下がった時のリスクヘッジにもなります。

私は、保有株式の1/4ぐらいはビットコイン関連株で構成しています。少しずつビットコイン関連株は増やしていくつもりです
暗号資産市場が少しだけ気になるという方
また、ビットコイン現物を買うほどでもないけど、暗号資産市場が気になるという方は、株式の5%~10%ほどをビットコイン関連株でポートフォリオを構成するのもいいかもしれません。
こちらはビットコインが大きく上がった時でも自分だけ置いてけぼりをくらわず、価格上昇の恩恵を受けることもできます。

自身の投資スタイルやリスク管理に合ったポートフォリオを見つけてください!
専門家の見解と将来予測
業界アナリストは、ブロックチェーン技術の進化やデジタル決済市場の拡大により、今後もビットコイン関連株の成長が期待できると指摘しています。
特に、技術革新と規制緩和が進む中で、企業の収益性が向上する可能性が高いと予測されます。
さらに、世界的な経済情勢の変化に伴い、リスク管理を徹底することが成功の鍵となるでしょう。
投資家は、各企業の技術革新や市場戦略、そして規制動向に注視しながら、柔軟な投資戦略を構築することが求められます。
ビットコイン関連株について【まとめ】
本記事では、ビットコイン関連株の基礎知識から、各銘柄の特徴、リスク管理、そして効果的な投資戦略までを詳しく解説しました。
暗号資産市場の急速な成長に伴い、関連株は大きなチャンスを秘めていますが、同時に市場の変動リスクも伴います。
投資家の皆様には、最新情報を元にした分散投資と長期視点を重視し、柔軟な戦略で安定した成果を狙っていただきたいと考えます。
重要ポイントの総括
今後の投資戦略の提案
■投資戦略の提案
└─→ 分散投資と長期視点を基本とし、定期的な情報更新とポートフォリオの見直しを行うことで、リスクを管理しながら安定した投資成果を目指しましょう。
本記事では、ビットコイン関連株の基礎知識から、各銘柄の特徴、リスク管理、そして効果的な投資戦略までを詳しく解説しました。
暗号資産市場の急速な成長に伴い、関連株は大きなチャンスを秘めていますが、同時に市場の変動リスクも伴います。
投資家の皆様には、最新情報を元にした分散投資と長期視点を重視し、柔軟な戦略で安定した成果を狙っていただければ幸いと考えます。