ネム(NEM/XEM)は2015年3月にリリースされ、日本でも特に人気の高かったアルトコインの一つです。「PoI(Proof of Importance)」という独自の仕組みやアポスティーユ(公証機能)など、当時としては革新的な技術を多く持っていました。
ただし2026年4月現在、率直に言うとXEMの開発は実質的に停止状態です。2024年6月にはBinanceがXEMを上場廃止し、価格もATH比99%以上の水準まで下落しています。
ネムの技術的な後継として2021年3月に誕生したシンボル(Symbol/XYM)は現在も国内取引所で取り扱われています。この記事ではネムの仕組みと歴史を解説しつつ、現状を正直にお伝えします。
ネム(NEM/XEM)とは

ネム(NEM)は「New Economy Movement」の頭文字。通貨単位はXEM(ゼム)と表記します。ネム=NEM=XEM=ゼム、全て同じものを指します。
2015年3月31日に公開されたネムは総発行量を約90億XEMに固定しており、全量が発行済みです。ビットコインのようなマイニングがなく、代わりに「ハーベスティング(収穫)」という仕組みを採用しているのが特徴です。

当時はネムって日本人投資家にすごく人気があったんよ。コインチェックでもたくさん取引されてたし、2018年のコインチェックハッキングでXEMが盗まれたのを覚えてる人も多いと思う
ネム(XEM)の基本情報
| 名称 | NEM(ネム) |
|---|---|
| 通貨単位 | XEM(ゼム) |
| リリース日 | 2015年3月 |
| 発行上限 | 約90億XEM(全量発行済み) |
| 承認方式 | PoI(Proof of Importance) |
| 現在価格 | 約$0.0006〜0.001(0.09〜0.15円)(2026年4月時点) |
| 史上最高値 | 約$0.30〜0.34(2018年1月) |
ネム(NEM)の3つの特徴
① PoI(Proof of Importance)

ネムが採用する取引承認システム。ビットコインのPoW(マイニング)とは異なり、XEMの保有量・使用量・取引実績などを総合した「重要度スコア」によってブロック生成者が選ばれます。
高性能なコンピューターが不要で、電力消費も少ない環境に優しい設計です。また「富の再分配」という思想が根底にあり、実際にXEMを使って経済活動した人が報酬を得やすい仕組みになっています。
② ハーベスティング(収穫)

ビットコインの「マイニング」にあたるのがネムの「ハーベスティング」です。1万XEM以上を保有することで参加でき、PoIのスコアに応じて取引手数料を報酬として受け取ります。
ノードを自分で建てなくても「委任ハーベスティング」を使えば既存ノードに重要度を預けて参加できます。
③ アポスティーユ(Apostille)

改ざん不可能なブロックチェーン上に証明書・契約書・所有権などを記録・発行できる機能。土地や特許の登記、会計データのタイムスタンプ記録などに活用できる先進的な機能で、当時として非常に革新的でした。この仕組みはSymbol(XYM)にも引き継がれています。
ネムの現状(2026年)
正直にお伝えします。
XEMの開発は実質停止状態です。 2020年以降、公式のロードマップは存在せず、直近のニュースは価格変動と取引所上場廃止の話題がほとんどです。
2024年6月にはBinanceがXEMを上場廃止し、Bitgetも2025年12月にデリスト。流動性は急速に失われています。

デリストとは?
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2018年1月 | ATH(約$0.32)を記録 |
| 2019年 | NEM財団の経営危機・再編 |
| 2021年3月 | Symbol(XYM)のローンチ |
| 2024年6月 | Binanc(バイナンス)eが XEM をデリスト |
| 2025年12月 | Bitget(ビットゲット)が XEM をデリスト |
| 2026年4月 | 現在の価格:約$0.0006〜0.001 |

「将来性は?」って聞かれると、正直なところ厳しいと言わざるを得ないよ。開発が止まっていて、主要取引所からもデリストが続いている。ネムの技術的な後継はSymbol(XYM)に移っている
ネム(XEM)を取り扱っている取引所/NEMの購入

現在ネムは限られた国内取引所でしか取扱いがありません。入門者の方でとにかく簡単で分かりやすい取引所を求めている方ならcoincheck(コインチェック)がおすすめです。
Symbol(XYM)との関係

ネムの大型アップデートとして誕生したシンボル(Symbol/XYM)は、ネムの技術的な後継プラットフォームです。2021年3月のローンチ時に、XEMを保有していた人には同枚数のXYMが配布されました。
XEMへの投資を検討している方は、現在も国内取引所で取り扱われているシンボル(Symbol/XYM)もあわせて確認することをおすすめします。
まとめ
ネム(NEM/XEM)はPoI・ハーベスティング・アポスティーユなど、当時の仮想通貨業界に多くの革新をもたらした先駆者的なブロックチェーンでした。日本でも特に人気が高く、2018年のコインチェックハッキング事件の対象通貨になったことでも知られています。
しかし現在は開発停止・主要取引所からのデリストが続いており、その役割は後継のSymbol(XYM)に引き継がれています。投資目的でXEMを検討している方は、流動性の低下と開発停止という現実を十分に理解した上で判断してください。
※この記事は情報提供を目的としたものであり、投資を推奨するものではありません。




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