イランとの戦争で巨額利益を得た謎のトレーダーたち。Polymarketで勝率93%、累計1.4億円を稼いだアカウントや、軍事機密を売ったイスラエル空軍予備役少佐の実名起訴まで。ハーバード・コロンビア大学の研究が暴いた”予測市場のインサイダー取引”を全部まとめました。
この記事で分かること
なぜ今、予測市場のインサイダー取引が問題になっているのか


Polymarket(ポリマーケット)って知っとる?「米国がイランを攻撃するか」とか「停戦はいつか」を当てたら金になる賭けサイトやねんけど。。で、その「当てた」人たちが——どう見ても知りすぎてない!?…って話

え、普通に情報調べて賭けたんじゃないの?

攻撃の数時間前に、新規作成したアカウントが正確にベットして消える。軍事機密知ってる人間じゃないと無理なタイミングなんよ。ブロックチェーンはすべて公開データやから、研究者が追跡できてしまうねん。
Polymarket(ポリマーケット)は暗号資産(USDC)を使って「未来の出来事」に賭けるプラットフォームです。ブロックチェーン上で取引が全公開されているため、分析会社や研究者が不審な取引を事後検証できます。2025〜2026年のイラン関連イベントで、統計的に説明不可能な”予知ベット”が続発しました。

Polymarketとは?
- 本記事は報道・学術論文・議会書簡・起訴状に基づく事実の整理です
- 特定アカウントの「フォロー・コピートレード」を推奨するものではありません
- 予測市場への参加は自己責任。日本からのアクセス・取引は法的グレーゾーンの可能性があります
調査で判明した5つの事実
イランを巡る予測市場・金融市場での異常取引について、複数の一次ソースをもとに調査しました。以下は報道・学術論文・起訴状から確認できた事実です。
①勝率93%——1人のトレーダーが1.4億円を稼いでいた
ブロックチェーン分析会社Bubblemapsがオンチェーンデータを追跡し、CNNが2026年3月24日に独占報道しました。2024年から2026年にかけて、1つのアカウント(またはクラスター)がイラン関連の軍事行動をほぼ正確に予測し続けていたことが判明しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 推定利益 | 約$967,000(≒約1.4億円) |
| イランベット勝率 | 93%(1万ドル以上のベット) |
| 全体勝率 | 83% |
| 対象イベント | 2024年〜2026年 |
| 対象イベント | 米国・イスラエルのイラン攻撃(複数回) |
ジョージア州立大学のファイナンス教授・Todd Phillips氏(元CFTC諮問委員)は「高頻度トレーダーの通常勝率は50%強。80〜90%台は運か、インサイダー取引か、二択だ」と述べています。
📎 出典:CNN(2026/3/24)
②攻撃の71分前——新規6アカウントが1.7億円を手にした
2026年2月28日の米・イスラエル共同イラン攻撃の直前、新規作成された6つのウォレットが「US strikes Iran by Feb 28?」の契約に低価格で大量購入していたことがわかっています。
- アカウント「Magamyman」:ニュース報道の71分前に購入(当時の市場確率わずか17%)
- 新規6ウォレットの合計利益:約$1.2M(≒1.7億円)
- Bubblemapsは別途38アカウントのクラスターを特定:同攻撃で$2M超の利益
この分析はコロンビア大学ロースクール教授・Joshua Mittsとハイファ大学教授・Moran Ofirの共著論文として2026年3月にハーバード大の企業法ブログで公開されました。
📎 出典:Harvard Corporate Governance Blog(2026/3/25)
③停戦発表の直前も——新規アカウントが大量に動いた
2026年4月のトランプ停戦関連発表の前後にも、多数の新規アカウントによるベットが記録されています。Bloombergは停戦関連ベットだけで1.7億ドル超がPolymarketを流れたと報じており、米国議会からも本格的な調査を求める声が上がっています。

軍事攻撃だけやなくて、芸能情報まで事前に知ってる人がベットしてるって話もある。テイラー・スウィフトの婚約、ノーベル平和賞……インサイダーって範囲が広い。

え、テイラー・スウィフトの婚約まで?

ハーバードの研究によると、Polymarket全体で「統計的に説明がつかない異常利益」が推定1億4,300万ドルに上るって。ブロックチェーンだから全部記録が残るのよ。
📎 出典:Bloomberg(2026/4/8) / NPR(2026/4/10)
④アカウント「ricosuave666」——逮捕・起訴された唯一の事件
Polymarketインサイダー疑惑の中で、実際に刑事起訴まで至った唯一の事例です。イスラエル空軍の予備役少佐(氏名は機密指定)が、機密ブリーフィングで知った攻撃日時をWhatsAppで知人に送り、知人がPolymarketでベットしていたことが判明しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| アカウント名 | ricosuave666 |
| 被告 | イスラエル空軍予備役少佐+民間人の知人 |
| 手口 | 少佐が機密ブリーフィングで攻撃日時を入手→WhatsAppで送信→知人がベット |
| 対象 | 2025年6月のイスラエルのイラン攻撃(Operation Rising Lion)計4問 |
| 確定利益 | 約$162,663(≒約2,400万円)を2人で分配 ※フォローアップ取引含めると約$244,000との報道も |
| 罪状 | 重大安全保障法違反・収賄・司法妨害 |
| 捜査機関 | シンベット(内部保安庁)+イスラエル警察 |
- 2025年6月第2週に突然登場、4つの軍事予測に集中投資し全問正解
- 直後に活動を停止。7ヶ月の沈黙後、2026年1月に復活してイスラエルのイラン攻撃予測に再ベット
- 不審な動きに気づいた研究者・メディアが追跡→捜査機関がブロックチェーンとWhatsApp記録を照合→逮捕
- 削除を試みた交信記録が逆に証拠になった

なぜブロックチェーンで身元がバレるのか?
📎 出典:Times of Israel(2026/2/12) / Haaretz(2026/3/28)
⑤トランプ投稿の15分前——原油先物で500億円規模の異常取引
Polymarketだけでなく、原油先物市場でも不審な動きが確認されています。2026年3月23日(現地時間)、東部時間の朝6時49〜50分に原油先物で通常の9倍にあたる大規模な売りが集中しました。

その15分後にトランプがTruth Socialに「イランとの交渉が進展、攻撃を一時停止する」って投稿して、原油が10%以上急落した。

15分前に売ってたら……原油が下がるって知ってたってこと?

市場関係者のあいだで「2026年最高のトレードか」ってざわついてた(笑)。CFTCが今まさに調査中や。
| 日時 | 出来事 |
|---|---|
| 3月23日 6:49〜6:50 (東部時間) | WTI+Brent先物で500〜580億ドル規模の売り集中(通常の9倍) |
| 3月23日 7:04頃 | トランプがTruth Socialに「イラン停戦交渉進展」投稿 |
| 投稿後 | 原油価格が10%超急落→売り方に巨額利益 |
| 4月8日 | 民主党・Torres議員がSEC・CFTCに調査要求書簡を送付 |
| 4月15日 | CFTCがCME・ICE両取引所にデータ提出を要請(Bloomberg報道) |
| 4月17日現在 | ホワイトハウスは関与を否定。特定トレーダーは未確認 |
「トランプの親族では?」という話が出回っていますが、現時点で特定の人物名が公式に名指しされた事実はありません。ホワイトハウスは「内部情報を使った取引禁止」のメールを全職員に配布しており、疑惑を完全否定しています。
📎 出典:Bloomberg(2026/4/15) / CNBC(2026/4/8)
コピートレードで勝てるか?現実的な考察
- 気づいた時には遅い:ricosuave666の場合、4問全ベット後に即消えた。追う間もない
- 市場価格が動く:注目を集めると、インサイダーが賭けた直後に価格が上がり、旨みがなくなる
- 日本からの参加は法的グレー:Polymarketは日本のサービスではなく、規制状況が不明瞭
- アカウントが閉鎖される可能性:Polymarketはインサイダー疑惑アカウントの資金凍結・没収を行う権限を持つ
- 本物かどうか分からない:注目されたアカウントは逮捕リスクがあるため、すぐに活動を止める

「このアカウントについていったら勝てる」って発想は分かるけど、Polymarketはブロックチェーン上で全部バレる。インサイダーが「また同じアカウントで賭けよう」って思わへんよな。

じゃあ、新規アカウントを監視するってのは?

Lookonchain(ブロックチェーン分析)みたいなツールで追えるのは追えるんやけど、「新規」は毎日山ほど作られる。本物のインサイダーを見分けるのは、攻撃が起きた後にしか分からへん。やから「事後確認ツール」やね。
Polymarketと規制の今後

現在、米国議会では与野党両党から規制強化法案が提出されています。Polymarketは海外(フランス)登記のため、CFTCの管轄外という構造的な問題があります。
一方、国内競合のKalshiはCFTC認定市場として厳格なルール下で運営しており、両者の差が議論になっています。

CFTCとは?
イスラエルで起訴が行われたことで、「ブロックチェーンの匿名性は完全ではない」という前例が世界的に確立しました。これはインサイダー取引への抑止力になる可能性があります。
まとめ
戦争は確かに一部の人間にとってビジネスになっています。Polymarketの取引データはすべて公開されており、研究者・メディア・捜査機関が追跡できます。イスラエルの事例は世界初の「軍事機密を使った予測市場インサイダー取引」の刑事起訴として歴史に残りました。
原油先物での異常取引も現在進行形でCFTCが調査しており、2026年内に新たな展開がある可能性があります。
最後に:この記事の情報はあくまで報道・学術資料に基づく事実整理です。日本からのPolymarketへの参加には、刑法が禁じる「賭博罪」に抵触する可能性が非常に高く、法的にグレーまたは違法リスクがあります。投資・ベットの判断は必ずご自身で行ってください。
参考:CNN(2026/3/24)、Harvard Corporate Governance Blog(2026/3/25)、Bloomberg(2026/4/8, 4/15)、Times of Israel / Haaretz(2026/2/12, 3/28)、NPR(2026/2/12, 4/10)、CNBC(2026/4/8, 4/15, 4/17)、Bubblemaps分析、Look



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