仮想通貨TRON(トロン)について詳しく記載しています。TRXが購入できる取引所やトロンのリアルタイムチャート、最新ニュースも掲載しています。TRXは日本の取引所でも上場が噂されている注目の通貨なのでぜひ参考にしてください。
目次で概要を確認
TRON(トロン)とは
仮想通貨TRON(トロン)とは、ビットコインやライトコインのような通貨としての支払い手段(決済)を目的とした通貨ではなく、TRON(トロン)を使って誰でも簡単に動画やゲームなどのエンターテインメントをアップできるプラットフォームです。
ざっくりいってしまうとYouTubeみたいなイメージです。YouTubeでは誰でも簡単に動画をアップすることができます。TRONでも最終的には動画・音楽、ゲームまたは著作物までもを誰でも簡単にアップできるエンターテインメントプラットフォームを目指しています。
そのプラットフォームの中で使われる通貨がTRON(トロン)で通貨単位がTRXとなります。

TRONは支払い手段の通貨じゃないんだね!

そうなんだよ。TRONはプラットフォームだよ
TRXは誕生して間もない通貨
TRONがローンチ(公開)されたのが、2017年8月なのでかなり新しく出来立てほやほやの通貨ですが、30秒で完売したICOで注目を集めて、バイナンスに上場後は一時急激に価格を上げていました。

若き青年実業家というイメージですね。
このJustin Sun氏が日本に来日し、さらに上場会社と提携して発表するという発言から話題になっています。
負の側面も
最近では、TRONのホワイトペーパーが他の通貨のホワイトペーパーを一部コピーしているのではないか、プロジェクトの中身が空なのではないか、という悪い噂も聞きますが、ここでは公平にTRONという通貨を紹介していきたいと思います。
- ホワイトペーパーの英語版をコピーした説
- TRONのコード(中身)がスカスカ説
- ロードマップが長すぎる疑問

いろいろ噂があるんだね?

あくまで噂だから、今回は公平にTRONという通貨について紹介していくよ!
TRON(トロン)の概要
名称 | TRON(トロン) |
通貨単位 | TRX |
リリース日 | 2017年8月28日 |
発行上限 | 1000億TRX |
取引承認システム | – |
創業者 | Justin Sun |
公式 | TRON(トロン)公式サイト |
トロンは発行枚数が1,000億TRXと多いのが気になりますが、プラットフォーム内で多くの方がTRXを使うことを想定して、発行枚数が多いのではないでしょうか。
開発側で保有するTRXについては、どこかのタイミングでBURN(バーン)して焼却する予定があるようです。
BURNすると、既存の通貨の価値があがるので、価格が上昇する傾向にありますが、取引所からは取引量が減るために嫌われる傾向にあります。
最近ではTRIG(トリガー)がBURNをきっかけに、BITTREXから上場廃止になったニュースが目新しいです。
TRON(トロン)の特徴
トロンの特徴は上記でも記述しましたが、YouTubeのようなエンターテインメントデジタルコンテンツの配信をサポートするプロジェクトです。
YouTubeではメディア運営(Google)が中間に入り、広告を挟むことによって配信者の利益となっています。
トロンでは、そういったデジタルコンテンツをブロックチェーンによって配信し、最終的にはスマートコントラクトでTRXを使って配信者やコンテンツを取得する側にも公平に届けられるような仕組みを目指しています。
スマートコントラクトとはイーサリアムで使われている技術で、ブロックチェーン上に契約の機能を付けたものです。【契約の自動化】とも呼ばれています。
またトロンのロードマップによると、6つのフェーズに分かれて約10年の歳月をかけてTRONが完成される設計になっています。

約10年もかけて完成する設計なの!?長いね~…

詳細は下記で説明してるよ!
TRONのロードマップが10年設定!
トロンでは大きく6つの段階に分けて、約10年を費やして最終的にはオンラインゲームのプラットフォームを確立する計画になっています。
- Exudos(エクソダス)
- Odyssey(オデッセイ)
- Great Voyage(グレートヴォヤージュ)
- Apollo(アポロ)
- Star Trek(スタートレック)
- Eternity(エタニティ)
2017年8月~2018年12月 ← 今はココ
2019年1月~2020年6月
2020年7月~2021年7月
2021年8月~2023年3月
2023年4月~2025年9月
2025年9月~2027年9月
ロードマップの期間が10年と長すぎるという批判が多いようです。ビットコインの歴史ですらまだ10年弱です。確かに、先行きが長すぎるというのは不安要素にもなりえます。
特に流れが激流のように早い仮想通貨業界なので、トロンもその流れに沿って随時ロードマップは更新・改善・変更されるのではないでしょうか。
TRON(トロン)のチーム
TRON(トロン)の開発チームは中国人を中心に構成されています。中には、元アリババで開発をしていたエンジニアもいるとか。とにかく優秀なプロジェクトチームを揃えているようです。
TRON(トロン)のパートナーシップ
TRON(トロン)のパートナーシップには、採掘王の異名を持つ中国のジハンウー氏率いるBITMAIN社が名を連ねています。これは大きな好材料ポイントですね。
ジハンウー氏は、ツイートの一言で相場が動くぐらいの発言力の持ち主です。そのジハン氏の企業がパートナーというのは非常に心強いです。またジハン氏はTRX自体に投資もしているという噂があります。
TRON(TRX)トロンのチャート
下記はTRX/USDTのバイナンスでのリアルタイムチャートです。デフォルトで日足になっていますが設定で変更できます。
TRXは新しい通貨なので、過去のチャート分析があまりできませんが、2018年1月5日を境に価格が下がってきています。
国内の上場の噂やトロンの提携企業の期待度が先走り過ぎたのかもしれません。
TRXの時価総額ランキング
下記はTRX(トロン)のリアルタイムの時価総額ランキングです。
日本上場や提携企業との発表の期待感で一時はトップ10入りしていました。
TRXの主戦場はBinance(バイナンス)です。バイナンスは今や世界一の取引ボリュームを誇っており、このバイナンスでたくさんの取引がされる通貨が、時価総額の上位を占めることができます。
TRXはバイナンスでの取引ボリュームは多いので今後も何か大きなニュースがあれば大きく価格を上げる、もしくは下がる可能性が十分にあります。
TRON(トロン)の最新ニュース
TRX(トロン)が金融庁に申請書を提出!
We have officially filed the application to the financial regulators in Japan. Several Japanese exchanges will list us once the application is approved by the government. #TRX $TRX #TRON
— Justin Sun (@justinsuntron)
2018年の1月14日にTRX(トロン)の創業者で開発者のジャスティン氏が日本の金融庁に申請書を提出したと報告がありました。
日本国内で仮想通貨を上場させるには、金融庁の認可(ホワイトリスト)に載る必要があります。この認可を受けるための申請書を正式に提出したということは、いよいよ…。
と思いますが、まだ申請が通ったわけではなく、審査中の段階だと思います。申請が通るといくつかの取引所にTRXが上場するとジャスティン氏は発言していますが、上場先の取引所もどこかまだ分からない状態です。
下記は私が個人的に国内上場するのであれば、どこの取引所にTRXが上場するかを勝手に予想した表です。
取引所 | 予想 | 備考 |
QUOINEX(コインエクスチェンジ) | ◎ | 期待大有り |
coincheck(コインチェック) | 〇 | 期待有り |
Zaif(ザイフ) | △ | 期待薄 |
bitFlyer(ビットフライヤー) | △/× | 期待薄/期待無し |
bitbank.cc(ビットバンク) | × | 期待無し |
DMM Bitcoin(DMMビットコイン) | × | 期待無し |
GMOコイン | × | 期待無し |
TRXの上場先は、2月から国内で上場していない新しい通貨をリリース予定と発表しているQUOINEX(コインエクスチェンジ)ではないかという噂もあります。
bitFlyer(ビットフライヤー)も新しい通貨をリリースするという発表がありましたが、今のところはビットコインゴールド(BTG)が濃厚なので、ビットフライヤーでのTRX上場は、期待薄と期待無しの半々になりました。
トロンのホワイトペーパー英語版にパクリ疑惑
Wow! Absurd! TRON's "paper" is mostly copied from other projects, or is super basic p2p passed off as original. Zero references.
Archived that PDF in IPFS, in case they take it down: https://t.co/jv7EuSYenL pic.twitter.com/GbiL7MUrnc
— Juan Benet (@juanbenet) 2018年1月7日
トロンの英語版ホワイトペーパーが、FilecoinとIFPSという既存のホワイトペーパーからコピーしたのではないかという疑惑が浮上しました。英語版のトロンホワイトペーパーとFilecoinとIFPSのホワイトペーパーは完全に一致しているわけではなく、極めて類似している部分があるということです。
ホワイトペーパーとはその通貨の説明書みたいなもので、ホワイトペーパーを確認するとどんなプロジェクトで何を目的に作られたのかを確認できます。多くの投資家がホワイトペーパーを指標として使う重要なものです。
そのホワイトペーパーがコピペ疑惑というのは、非常によろしくない状況ですね。ちなみに創業者のジャスティン氏によると英語版のホワイトペーパーはボランティアが作成したもので、オリジナルは英語版であると断言したものの、現在は混乱を避けるためか、謝罪と共にトロンの公式HPから英語版ホワイトペーパーは削除されています。
トロンのホルダーや支持者からは、これはFUD(アンチマーケティング)だと反論しているものの真相は闇の中です。
これは完全に私個人の私見ですが、全ての仮想通貨はビットコインやブロックチェーン技術を基に作られているので、数ある通貨の中には似ているもの、または参考にされたものがあってもおかしくはないと思います。ただ本当にFilecoinとIFPSを参考にしたのであれば参考元のクレジットは記載すべきですね。
トロンの中身がスカスカ疑惑
「TRXのコードを解析した結果、中身が何もないスカスカだった」という有識者の発言から、トロンは中身のない通貨という汚名を着せられました。
これについては、コードがまったく読めない私が発言するべきではないと思いましたが、トロンは誕生して間もない通貨です。なので「これから中身を入れていくのかな?」とふと思ったという個人的で安易な意見だけ述べておきます。
現状は少しずつ中身(コード)が書き加えられているようなので、今度はどれだけ開発のスピードを上げていけるかがポイントになりそうです。
TRONのプラットフォーム上でゲームがリリース
TRONのプラットフォーム上で犬が飼えるゲームがリリースされました。
う~ん。。イーサリアムで先日リリースされた猫が飼えるゲームとそっくりですね。中身までは分かりませんが、タッチが非常に似ています。アメコミ風というか、海外ウケがよさそうなイメージです。
動物が飼えるという発想もそのままなので、イーサリアムのパクリというか、一番スタンダードなのかな。
OKEx取引所への上場
12月24日にOKExは中国3大取引所の一つで、250以上もの通貨の取扱いがあり、取引ボリュームも世界で3位(※18年1月現在)と世界最大規模の取引所です。
TRX上場直後は取引ボリュームがあり、上位を占めていましたが、2018年1月中旬現在では、取引ボリュームが50位にまで落ちています。
TRON(トロン)のICOは30秒で完売
TRON(トロン)はバイナンスでICOが行われましたが、なんと開始30秒で完売する人気を見せました。
ICOが人気だったからイコールで良い通貨やプロジェクトとは限りませんが、30秒で完売するのは異例です。TRXの人気の高さを物語っています。
ICOとはInitial Coin Offering(イニシャルコインオファリング)の略で、プロジェクトを始動させるための資金調達に使われる手法です。通貨の構想などを発表して賛同して集まった資金でプロジェクトを進めようというものです。
TRON(トロン)高騰の理由は提携企業!?
トロンが高騰した理由として、日本の取引所での上場も騒がれていましたが、TRXの提携企業の期待感も多く含まれています。
現在トロンは「Peiwo」と「oBike」と提携が発表されています。
中国最大手企業のアリババとの提携の噂もありますが、アリババの提携の噂はどの通貨にも存在する信憑性が低いものと、個人的には捉えています。
トロンが音楽ストリーミングサービスPeiwoと提携
「Peiwo」はTRXの創業者のジャスティン・サン氏がCEOを務める中国の音楽ストリーミングサービスで会員は1000万人以上いるとされています。
ネット決済と仮想通貨の相性は抜群に良いです。またトロンは音楽や動画、著作物というものをトロンのプラットフォーム上にアップできるサービスです。今後も音楽サイトや動画サイトなどの提携も期待できますね。
トロンが自転車シェアリングサービスoBikeと提携
「oBike」は自転車のシェアリングサービスを提供する企業でこちらも会員は1000万人を抱えているシンガポールの企業です。今後oBikeはアプリを使ったTRX決済を取り入れていく方針のようです。
Peiwo、oBike共に日本では馴染みがあまりありませんが、今後も大きな企業との提携が噂されているので、提携先との期待感からの高騰は十分に考えられます。
ジョン・マカフィーの発言
Tron is a long term Hodl. Those who are flipping it are losing out.
— John McAfee (@officialmcafee) 2017年12月26日
セキュリティソフトのマカフィー創業者で投資家のジョン・マカフィー氏もトロンについて、長期ホールドと明言したことでもTRXの価格は一気に跳ね上がりました。
TRX(トロン)が購入できる取引所
TRX(トロン)はBinance(バイナンス)で購入することが可能です。
バイナンスの他にもLiqui、HitBTC、OKEx、YoBitなどでもTRXを購入することが可能ですが、取引量も多いバイナンスが一番おすすめです。
バイナンスは海外取引所ですが、管理画面が日本語対応で誰でも簡単にアカウントを作成することができます。
またバイナンスやその他の取引所では、TRXは日本円での購入ができません。まずは国内取引所でBTCまたはETHを購入後、取引所に送金してBTCまたはETH建てでTRXを購入するという流れになります。
Binanceのアカウント作成方法は下記の記事で詳しく解説しています。

TRON(TRX)の今後や将来性についてまとめ
TRON(TRX)トロンには、明るい将来を期待する声と、悪い噂でTRXを批判する両極端の二つの意見がある通貨になっています。賛否双方の意見がある通貨の方が健全だという声もあります。
TRXがリリースした当時は、マカフィー氏の発言、大企業との提携や国内取引所の上場の噂で大きく価格も上げましたが、後にホワイトペーパーのコピーや中身がスカスカ説が浮上して、価格を大きく落としています。
全ての通貨に共通して言えることですが、これからプロジェクトがどのように進んでいくかで大きくTRXの価格は変動すると思われます。
プロジェクトがどんどん前進していけば、当然TRXの価格は上昇すると思われますが、プロジェクトがまったく進んでいないとなればTRXは無価値なものになりえます。
直近では、バイナンスでボリューム(取引量)が非常にある通貨なので、これから大きく化けてほしい通貨の一つとして個人的に期待しています。
ホワイトペーパーのコピー説、トロンのコードがスカスカ説、ロードマップが長すぎる疑問等はこれから実際にTRONが払拭する課題だと思います。プロジェクトが本物で、これからの世の中に大きく貢献できる通貨であれば自然と価値は付いてくるのではないでしょうか。
TRON(TRX)について個人予想
私個人の意見としては、ロードマップが長すぎるのにはちょっと疑問が残ります。ビットコインの歴史ですらまだ10年未満なのに、これから10年先のことなんて誰にも分からない、、というかまったく想像もできないような10年後になっていると思うので…。時代時代に合わす形で臨機応変にTRXの在り方も変わっていってくれればと願っています。
これから中身を少しずつ入れていく通貨と考えれば、短期ではなく、長期目線で応援するのもいいかもしれません!また日本の取引所に上場するという話が本格化してくると大きく価格が動いていくのは間違いありません。
TRXは少し噂が先行しているイメージもあるので、その噂の期待感を上回ることができない場合は、この先は長い戦いになりそうです。噂を上回るような大企業との提携発表や国内上場決定などがあればTRXの価格も大きく上がる可能性はありますね!