仮想通貨Lisk(リスク)について記載しています。LISKの最新ニュースやリアルタイムチャートに今後のアップデート情報や将来性まで、リスクを完全に網羅した情報を掲載しているのでぜひ参考にしてください。
LISK(リスク)とは
仮想通貨LISK(リスク)はビットコインやライトコインようなデジタル決済を目的とした通貨ではなく、イーサリアムのような「スマートコントラクト」を使ったプラットフォームの名称です。
LISKは日本ではコインチェックとビットフライヤーで取扱いがある人気の仮想通貨です。2018年2月21日に行われたリブランディングでLISKのロゴが変更されました。
リスクってビットコインみたいなデジタル決済用の通貨じゃないんだね!
そうだよ。リスクはイーサリアムのようなプラットフォームの名称だよ
LISK(リスク)の概要
名称 | Lisk(リスク) |
通貨単位 | LSK(LISK) |
リリース日 | 2016年5月 |
発行上限 | なし |
取引承認システム | DPoS |
開発 | Lisk Foundation |
LISKの通貨単位はLSKと記載します。発行上限は無し。2016年5月24日にリリースされ、開発はマックスコーディック氏とオリバーベドウズ氏が「Lisk Foundation」(リスク財団)という会社を共同設立して研究・開発を行っています。
またLiskの最大の特徴は大きく区分すると3つあります。その一つが「サイドチェーン」を使っていること、もう一つがプログラミング言語に「Javascript」を使用していること、最後にビットコインではマイニング(採掘)にあたる取引認証作業をLISKでは「フォージング」を採用しているということです。
LISKには大きな特徴が3つあるんだね
「サイドチェーン」「Javascript」「フォージング」という3つの特徴がでてくるよ
- 「サイドチェーン」を使っている
- プログラミング言語が「Javascript」
- マイニングにあたる「フォージング」
LISKのサイドチェーンとは
LISKも基本的には他の仮想通貨やイーサリアムと同じようにブロックチェーン上に情報を記載しますが、メインのブロックチェーンとは別に「サイドチェーン」という別のブロックチェーンを無数に用意し、そのサイドチェーンに情報を記載していきます。
これにより、危機管理能力がアップし、さらに処理速度の向上が見込めます。
危機管理能力のUP
サイドチェーンを使うことによって、ブロックチェーン上に何か問題が起こった場合でも一部のサイドチェーンを修正もしくは、最悪は削除することによって、メインチェーンを守ることができます。
The DAO事件を教訓に
暗号通貨市場で大きなハッキング被害を出してしまった「The DAO事件」ではイーサリアムは、自らのメインチェーンを切り離して別のものにするというハードフォークを余儀なくされました。このためイーサリアムは、イーサリアムとイーサリアムクラシックにという二つの仮想通貨に分裂してしまいました。
LISKでは、もしこのような大規模なハッキングなどが起こってしまっても、メインチェーンの修正もしくは、最悪サイドチェーンの一部を切り離すだけで問題を解決できます。そういった面では危機管理能力が優れているといえます。
処理能力の向上
またLISKでは複数のサイドチェーンを使うことにより、メインチェーンの負荷を極限まで減らすことができるので、情報処理能力も飛躍的にアップします。
ブロックチェーンのブロックを一つ生成するのにビットコインでは10分必要とされていますが、LISKでは約10秒で一つのブロックを生成できます。
ビットコインの送金などを行った方はお分かりになっていると思いますが、送金を行ってビットコインでは着金まで最低でも10分は必要としますが、LISKなら10秒で完了してしまうというイメージです。もちろん同じ属性とされているイーサリアムよりも数段速い処理スピードになっています。
LISKはJavascriptを採用
LISKではアプリケーション言語を「Javascript」というものを使っています。Javascriptはプログラマーやエンジニアの標準言語的な位置にあたります。
仮想通貨のほとんどが、特殊なプログラミング言語を使っているので、エンジニアが簡単に参入できないような閉鎖的な開発状況になっています。その点LISKではJavascriptを使ってより多くのプログラマーやエンジニアがLISKのプロジェクトに参加できるようになっています。
一般の方からするとあまり馴染みのないものですが、Javascriptを使っていることは、LISKが大きく成長する上で強みになります。
マイクロソフトとパートナーシップ
またLISKはMicrosoft(マイクロソフト)とパートナーシップを結んだことが大きな話題を呼びました。
さらにLiskプロジェクトの開発にはイーサリアムのコアメンバーも参加しているので、マイクロソフトとイーサリアムさらに、世界中のJavascriptを使える優秀なエンジニアやプログラマーが開発に参加できるという特別な特権を持っています。
LISKのマイニング「フォージング」と半減期
ビットコインでは取引を認証する作業をマイニング(採掘)と呼びますがLISKでは取引認証作業を「フォージング(鋳造)」と呼びます。
リスクでは「DPoS(Delegated Proof of Stake)」というアルゴリズムを使用しており、DAppsの開発者が取引の承認者を選び、その承認者のみが承認を行える権利を得るという仕組みになっています。
またLiskの承認はブロックではなくラウンド制を取り入れています。1ラウンドの中には101のブロックが存在し、1ラウンドを承認するたびに101名の参加者に報酬が発生する仕組みが取られています。
LISKではビットコインのマイニングとは異なる取引認証システムを取り入れ、それをフォージングと呼ぶ
LISKの半減期
フォージングにも半減期というものがありますが、マイニングのように報酬が半分になるわけではありません。半減期は1年に1回あり、1LISKづつ減っていきます。
半減期/回 | 日付 | 報酬 | 減額率 |
---|---|---|---|
0回目 | – | 5LISK | 100% |
1回目 | 2017年 | 4LISK | 80% |
2回目 | 2018年 | 3LISK | 75% |
3回目 | 2019年 | 2LISK | 66% |
4回目 | 2020年 | 1LISK | 50% |
以降 | 2020年~ | 1LISK | 変化無し |
4年目以降のフォージングの報酬は1LISKで固定されます。2020年以降はフォージングの報酬が減ることはありません。
他の仮想通貨も同じですが、この半減期の時期は価格が上がりやすい傾向にあります。
LISKのチャート
Liskのリアルタイムチャート(Binance)です。LSK/USDTでデフォルトでは日足になっています。時間軸は変更することが可能です。
LISK過去の価格推移
リリース当初は注目を集め1LSKが日本円で約50円を付けましたが、それからしばらくは10円~20円台をさまよっていました。2017年5月頃から大きく値を上げ、2017年8月末には900円台、2018年1月には5,000円弱にまで高騰しました。10円から5000円と考えれば単純に約500倍にまで価格が高騰しています。
ETHとLSKのチャート関係性
ここではイーサリアム(ETH)とリスク(Lisk)の関係性をチャートで重ね合わせてみています。時期は、2017年3月頃~2017年9月末になります。
上記は、EthereumとLiskのチャートを重ねたものですが、2017年の8月末までほとんどイーサリアムとリスクは同じ値動きをしています。LISKはイーサリアムのスマートコントラクトの技術を採用しているので、イーサリアムの価格が上がれば、つられてLISKの価格も上がる傾向にあるといえます。
しかし、8月末にLiskだけがETHの相場を無視して急騰しています。これは、Liskのコアアップデートの発表を前に期待が高まったための高騰と言われています。
そのアップデートが「LISKコアアップデート1.0.0」です。
LISKのアップデート
Liskの現在予定されているアップデートは、大きく三つで構成されています。Lisk自体のモデルチェンジともいってもいい「コアアップデート1.0」と、Liskのリブラディング、さらにSDKの配布となっています。
・リブラディングの再構築
・SDKの配布(開発者ツール配布)
マックス・コーデック氏が「2017年9月にLisk CORE 1.0 をリリースする」と 8月初旬に発表したため、8月末に一時Liskは最高値を更新しました。
Lisk core 1.0(リスクコア1.0)
開発者やLISKの保有者の中では、今までのLISKは準備段階とされています。LISKが本格始動するのは、このコアアップデート1.0からだという認識があり、Lisk CORE 1.0の期待度の高さがLISKの相場価格にも反映されているのが分かります。
コアアップデート1.0では、LISKの最大の特徴でもあるサイドチェーンの強化と、LISK自体の大規模化を実現する予定となっています。
※2018年3月頃の予定とされています。
LISKのリブランディング
リブランディングではLISKが誰でも気軽に使えるように、インターフェースの開発・研究をベルリンの最も優れた企業と共同で行っていくと発表されました。
またLISKのWebサイトや、ロゴ、デザイン、さらに「LISK」といったネーミングそのものまでも変更予定とのことです。LISKという名前が変わる可能性が非常に高いということですね。
さらに動画ではLISKのブランディングに関してもヒューマン・マーケティング・エージェンシーと共同でブランディング活動を行う予定と語られています。
リブランディングとは今までのブランド(LISK)を再構築してより効果的なブランドを立ち上げようとする企画です。
※2018年2月20日の予定です。
SDKの配布
SDKとは、ソフトウェア開発に使うツールのことです。
追記
SDKは「Sidechain Development Kit」(サイドチェーン・デベロップメント・キット)の略称です。
このSDKを配布することによって、より多くのプログラマーやエンジニアがLISKのサイドチェーン上で様々な開発に携わることが可能となります。
SDKの配布は現在は2017年12月に予定されているので、コアアップデート1.0と同じ時期です。2017年の12月はLISKにとって好材料が揃うので値段の動向にも要注視です。
※2018年4月の予定に変更になりました。
LISKの今後の将来性について
インドの取引所でリスクが上場
インドの仮想通貨取引所「BitBay」でLISKが上場し話題を呼びました。インドではIT化が先進国より一歩秀でています。優秀なエンジニアがたくさんいるので、インドで認められると、LISKの価値が一気に上がることも考えられます。
またこのインドの取引所「BitBay」はメジャーな仮想通貨しか取り扱っていないので、インドでLISKが取り扱われたのがLISKの名前を世界に広めるきっかけにもなりました。
BitBayではリスク以外には、ビットコイン、イーサリアム、ライトコイン、モネロ、ダッシュ、ゲームクレジットなどが取り扱われています。日本の取引所では取り扱っていないゲームクレジットが上場している所も興味深いですね。
LISK上では将来ICOが行える!?
LISKでは将来、サイドチェーン上でICOが行えるような構想があります。日本では世界に先駆けて「COMSA」が発表されていますが、LISKからもICOが行えるとなると、世界中から注目が集まることは必須になると思われます。
現在は、このLISKのサイドチェーン上でICOを行うプロジェクトは保留中のようですが、LISKのアップデートが順調に進み、多くのエンジニアがプロジェクトに参加するとICOのプロジェクトも一気に進むかもしれません。
LISKは非中央集権型を目指している
LISKでは現在は、Lisk Foundationが中心となって開発を進めていますが、マックス・コーデック氏の会見で「あらゆるものが非中央集権型化されて欲しいと願っている」と述べていました。
ビットコインを含むブロックチェーン技術は、非中央集権型という基本概念を持っています。この概念が本当に素晴らしいもので、一番だということはまだ今のところは誰にも分かりませんがLISKが未来の一つを担っていることに変わりはないと思います。
今後のLISKの価格について
LISKの価格は今まで、イーサリアムと同じ値動きをしていました。しかし、コアアップデート1.0の発表から明らかイーサリアムとは違った相場の動きをしてます。
LISKだけが持つオリジナルの輝きを持ち始めているのが分かるので、いつの日かイーサリアムを抜きLiskがプラットフォームの基盤となるときが来るかもしれません。
少なくとも、これからは好材料のニュースがたくさんあるので、右肩上がりに価格が上がる可能性があります。今のイーサリアムのように1LSKが何万円になる時がくるかもしれません。そうなった時は、そういえばLISKも何百円の時代があったなぁ(その頃にはLISKという名前も変わっていると思われるのでLISKって呼んでたなぁ)と懐かしむ声が近い将来に聞こえてきそうです!
LISK(リスク)が買える取引所
LISK(リスク)は国内の仮想通貨取引所ではcoincheck(コインチェック)とbitFlyer (ビットフライヤー)で売買できます。
海外の取引所ではBinance(バイナンス)、Poloniex(ポロニエックス)とBittrex(ビットレックス)等々で取り扱われています。
手数料を安く抑えるのであれば海外取引所のBinance(バイナンス)が断然おすすめです。