ライトコイン(LTC)の特徴や2021年の最高額、今後の将来性について解説しています。ライトコインとビットコインの違いや半減期などから今後の価格も考察しています。ライトコインとはどういう仮想通貨なの?という方はぜひ参考にしてくださいね。
ライトコイン(LTC)とは
ライトコイン(LTC)はビットコイン(BTC)の技術を基に作られた仮想通貨です。
ライトコインはビットコインと基本的な仕組みは同じですが、取引スピードをビットコインの4倍速くしたことによって実用性に優れた第二のビットコインとも呼ばれています。
よくビットコインが金(ゴールド)なら、ライトコインは金よりも実用性の高い「銀」として表現されます。
ビットコインは価値や資産の保存が目的、ライトコインは決済などに使用する実用的な仮想通貨というイメージですね。
ライトコインの概要
名称 | Litecoin(ライトコイン) |
通貨単位 | LTC |
リリース日 | 2011年10月 |
発行上限 | 84,000,000LTC |
取引承認システム | PoW(Proof of Work(プルーフ・オブ・ワーク) |
開発 | Charlie Lee(チャーリー・リー) |
ライトコインは、2011年10月にリリースされて通貨単位(ティッカー)はLTC、総発行枚数が8400万枚と決められています。
開発はチャーリー・リー氏(Charlie Lee)という元Googleのエンジニアが中心となってオープンな形で開発が進められています。
ビットコインを金で例えるとライトコインは銀を目指すという目的で作られました。
ライトコインとビットコインの違いとLTCの特徴
ライトコインとビットコインは基本的には仕組みが同じと記載しましたが、ビットコインと比べた時にどのような違いがあるかを表にしました。
ライトコイン | ビットコイン | |
---|---|---|
リリース日 | 2011年10月 | 2009年1月 |
ブロック作成方法 | Proof of Work | Proof of Work |
ブロック作成時間 | 約2.5分 | 約10分 |
総発行量枚数 | 8,400万LTC | 2,100万BTC |
半減期 | 84万ブロック毎 | 21万ブロック毎 |
開発者 | Charlie Lee | 不在 |
ライトコインとビットコインの最も大きな違いはブロック生成時間です。ライトコインは1ブロック約2.5分で認証するので、決済スピードが速くなる特徴を持っています。
ライトコイン(LTC)の特徴
ライトコインとビットコインと比べた時に以下の5つの大きな特徴が挙げられます。
①承認時間が速い
ライトコインの一番の特徴は認証時間(決済スピード)が速いということです。
具体的には、ビットコインでは認証時間が一つのブロックを生成するのに10分かかるのに対してライトコインはその1/4の2.5分で認証されます。
ビットコインよりもトランザクション(取引スピード)が長けている点から、ライトコインはビットコインよりも、実用性の高い仮想通貨といわれています。
ビットコインの承認時間が10分になっている理由はセキュリティの観点から10分が丁度いい長さだと推奨されたためです。決済スピードが10分と長くなる分、データ改ざんや不正を防ごうというものです。
②ライトコインの発行量が8400万枚と決まっている
ライトコインの総発行量は8400万枚と予め決められています。総発行量が決まっていることにより、過度なインフラを防ぐことが可能になります。
ビットコインの発行枚数上限は2100万枚なので、単純にその4倍の総発行量となっています。
ビットコインが金でライトコインは銀と言われているようにライトコインの方が、一般的に浸透しやすく最終的には高騰しにくくするという意図があります。
しかし、ライトコインの相場は現在はまだまだ上昇している段階なので相場が落ち着くのにはもう少し時間がかかると考えられますね。
③Script(スクリプト)方式を採用している
ライトコインは、アルゴリズム(暗号化方式)にScript(スクリプト)方式を採用しています。
技術的な話になりますが、ビットコインは暗号化方式は「SHA-256」というものを採用しているので、暗号化方式はライトコインとビットコインの異なる違いでもあります。
スクリプトとは、ハッシュの計算方法のことで、ビットコインを含むほとんどの仮想通貨が「SHA-256」を採用しています。
平たく言ってしまえばスクリプト方式を採用していることによって、取引スピードを速くして、マイニングを効率よくできるということになります。
④SegWitが実装済み
ライトコインでは、ビットコインが現在抱えている大きな問題点の一つでもあるスケーラビリティ問題(処理の遅延)をSegWit(セグウィット)を実装することで解決しています。
SegWit(セグウィット)とは、ブロックチェーンの一つのブロックに入る取引量を圧縮してしまおうという技術です。
ライトコインはビットコインのプログラムコードを基にしているため、ライトコインもこのスケーラビリティ問題を抱えていましたが、この問題点を一早くSegWitを実装することで解決をしています。
⑤マイニングの電力を抑えられる
ライトコインはビットコインをマイニングするよりも電力を抑えることが可能となっています。
ここでも「ビットコインを金とするならライトコインは銀」という例えから考えられるように金を採掘するよりも銀を採掘する方が、簡単でたくさんの量を採掘することができます。
マイニングには大量の電力を消費するという問題があるので、この電力を抑えられるというのは大きなプラス材料です。
またライトコインがマイニングコストが低く、ビットコインと比べて簡単にマイニングが行えるということは様々な人がマイニングに参加しやすいということなので、一部に富が集中しにくいような仕組みになっているとも言えますね。
ライトコインの半減期
半減期は、マイニングの報酬が半分になる時期のことです。
一般的には、この半減期の時期は価格の大幅な上昇が起こっています。正確には半減期を迎える数か月前に上昇する傾向があります。
ライトコインに投資するにあたっては、この半減期をいつなのかを把握しておくことは重要なポイントです。
ビットコインの半減期は、210,000ブロック毎に対し、ライトコインは840,000ブロック毎の半減期となります。
ブロック生成速度から計算すると、ライトコインは約4年に一度のサイクルで半減期を迎えます。
ライトコイン半減期予定表
次回のライトコインの半減期は、2023年8月予定となっています。2023年の5月、6月、7月はライトコインの価格は要チェックですよ!
正確な半減期については、下記のサイトで紹介されています。
⇒ Litecoin Block Reward Halving Countdown
半減期 | 半減期の時期 | マイニング報酬 |
---|---|---|
1回目 | 2015年8月25日 | 25LTC |
2回目 | 2019年8月5日 | 12.5LTC |
3回目 | 2023年8月頃 | 6.25LTC |
4回目 | 2027年8月頃 | 3.125LTC |
・ ・ ・ | ・ ・ ・ | ・ ・ ・ |
半減期には、マイニングによる新規の通貨発行が半分になります。単純に1枚当たりの通貨の希少性が増す(市場への供給量が減る)ことでデフレ現象が起きて通貨の価格上昇につながると考えられています。
また半減期については下記の記事にまとめています。
ライトコイン(LTC)のチャート
下記がUSDT建てのライトコインのリアルタイムチャート(Binance)です。デフォルトでは日足になっていますが、プルダウンメニューから4時間、1時間足と時間軸は変更可能です。
下記はライトコインのリアルタイムの時価総額と時価総額ランキング(RANK部分)です。
過去のライトコインチャートから分析
【2017年まで】ライトコインチャート
下記は2013年~2017年のLTC対USDで見た時のライトコインの値動きです。
2013年の末に大きく値を上げていますが、ここはキプロス危機と中国の人民元がビットコインやライトコインに流入したためとされています。
その後、しらばく停滞していましたが、2015年の1回目のライトコインの半減期で価格が上昇し、その後2017年4月頃から急騰しています。2017年には当時の最高値を更新して日本円で大台の1万円台をタッチしました。
【2018年~2021年】ライトコインチャート
2018年以降はビットコインやその他のアルトコイン同様に価格を大きく崩しています。
2019年6月には2回目の半減期を控えて15,000円近くまで価格が高騰しています。その後は2020年のコロナショックで2,000円台まで停滞。
2021年に入りビットコインの急騰と伴い、2021年5月10日にはライトコイン最高額となる412ドル(約45,000円)まで価格が跳ね上がりました。
【まとめ】ライトコイン今後の将来性、価格予想について
ここではライトコインの特徴やビットコインとの違いを開設してきました。ビットコインが金であれば、ライトコインは銀でしたね。
アクセサリーでも金やプラチナは非常に高価で簡単に買ったりたくさん付けたりはできませんが、銀(シルバー)は最も多くのアクセサリーで使われていますね。
ライトコインはビットコインよりも4倍速く、送金だけではなく決済に非常に向いている仮想通貨です。
そんなイメージを目的として作られたライトコインなので、仮想通貨が本当に普及して一般的に使われるとなるとビットコインよりもライトコインのほうが、日常的な決済としては浸透するかもしれません。
またライトコインの価格に関しては、やはり半減期前に大きく価格が上がる傾向にあります。
短期的なキャピタルゲインを狙うなら半減期の数ヶ月前に仕込んでおいて、利益確定売りや事実売りが入る前に売却する手法がいいかもしれませんね。
またライトコインの価格はビットコインと連動してある程度同じような動きを見せています。2021年5月のビットコイン高騰時にも最高額を記録したように、ビットコインに後追いする傾向もあるのでビットコイン(BTC)価格をしっかりと注視するひつようもあります。
ライトコイン(LTC)を扱っている取引所
現在、ライトコイン(LTC)は国内大手の多くの仮想通貨取引所で取り扱いがあります。国内でライトコイン(LTC)を買うなら、目的によって取引所を選ぶのがおすすめです。
ライトコインを購入するにあたり、長期保有目的で簡単に売買が行いたいなら販売所のコインチェックがおすすめ。
手数料を少しでも抑えたいなら、取引所取引が可能なGMOコインかビットバンクがおすすめです。
またリスクは上がりますが、レバレッジを上げて売買益を効率化したいという方はDMM BitcoinやGMOコインがおすすめですよ。