仮想通貨のDASH(ダッシュ)の特徴やリアルタイムチャート、今後の将来性、購入できる取引所など魅力満載DASHについて記載しています。ダッシュの最新ニュースからDASHのマイニングにあたるマスターノードと半減期についても詳しくまとめていますのでぜひ参考にしてください。
DASH(ダッシュ)とは
仮想通貨DASH(ダッシュ)は匿名性の高さと取引スピードの速さを特徴としたアルトコインです。
ビットコインのように電子決済のできるデジタル通貨ですが、ビットコインと比べ匿名性の高さと取引スピードが勝っているので、より実用的価値がある現金に近い仮想通貨とされています。ダッシュは即時決済に力を入れているので商品やサービスの購入、投資、寄付、家族や友達への送金など全てDASHというデジタル通貨内で完結でき、尚且つ低コストの手数料(ゼロに近い手数料)が魅力的です。
DASHの通貨単位はそのまま「DASH」と記載します。発行上限は決められていて18,900,000枚(1,890万)とされています。
DASHは「Darkcoin」(ダークコイン)という名前で2014年に公開されました。その後2015年5月に「DASH」(ダッシュ)となりました。改名された明確な理由は発表されていませんが、一部の噂ではダークコインという響きが闇社会で使われるようでイメージが悪いので改名された説もあるようです。
- 電子マネーのようなアルトコイン(デジタル通貨)
- 通貨単位はDash(DASH)
- 最大発行枚数は18,900,000枚
- もともとは「Darkcoin(ダークコイン)」という名前
- 匿名性の高さと取引スピードの速さが特徴
- 非中央集権のP2P方式
- マイニングにあたる「マスターノード」
- 半減期がない
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DASH(ダッシュ)はデジタル通貨の仲間
そもそも仮想通貨はビットコインとそれ以外の仮想通貨(アルトコイン)に分けられます。DASHはそのアルトコインの一つです。
また仮想通貨の中でもビットコインのような実際の決済を目的としたデジタル通貨と、イーサリアムのようにその通貨の技術を使って契約などの様々な用途に使われるためのプラットフォームを目的として作られた通貨の2通りに分けることができます。
ダッシュはこの2通りの通貨で分けるとビットコインやライトコインといった実際の決済のために作られたデジタル通貨です。言い方を変えれば実際のお金としての役割で支払いに使うための通貨として作られました。
また日本ではまだDASHの知名度が低いので、電子決済のできるデジタル通貨といえば「ビットコイン」という認識だと思いますが、DASHもビットコイン、ライトコインに続くデジタル通貨の仲間になります。
DASH(ダッシュ)の説明動画
DASH(ダッシュ)の説明動画です。
ダッシュとビットコイン
ダッシュとビットコインは同じように電子決済のできるデジタル通貨です。ビットコインとの比較を分かりやすく表にしました。
ダッシュ | ビットコイン | |
リリース日 | 2014年1月 | 2009年1月 |
ブロック作成方法 | PoW | PoW |
ブロック作成時間 | 約1.4秒 | 約10分 |
総発行量枚数 | 1,890万DASH | 2,100万BTC |
半減期 | なし | 210,000ブロック毎 |
開発者 | Evan Duffield | 不在 |
※DASHでは取引所などを使った通常の送金はビットコインと同じで匿名化されていない認証方式のProof of Work(PoW)ですが、マスターノードによる認証方式はProof of Service(PoSe)と呼ばれているものを採用しています。
DASHの匿名性の高さ「プライベートセンド」
コインミキシング
コインミキシングとはDASH(ダッシュ)の特徴である匿名性を確保する手法で、簡単に説明すると「一つ一つの取引を複数の取引とごちゃ混ぜにしてまとめて送金される」という方法です。
PrivateSend(プライベートセンド)
ダッシュ特有の「プライベートセンド」というトランザクション(送金機能)を用いて、同時期に取引を行った他のユーザーの複数のコインを中央にある管理ノードでシャッフルして送金処理が行われるので、ビットコインと違い、誰が送金したのか分からないシステムになっています。
送金側のAさん、Bさん、CさんからそれぞれDASHを管理ノードで集めて「コインミキシング」というミキサーでシャッフルして、受信側のDさん、Eさんに送金するというイメージです。送信側と受信側を直接繋ぐのではなく、一度プールしてシャッフルしているので、誰が誰に送ったのかが分からない仕組みになっています。
ビットコインのように取引が公開されるということは信用にも繋がっていますが、DASHのように匿名性が高いということはプライバシーは保護され、第三者に追跡される恐れがないので、あまり公開したくない取引などでは有効な側面もあります。個人情報は厳密に守られているといえるでしょう。
同じように匿名性の高い仮想通貨としては「Monero(モネロ)」や「Zcash(ジーキャッシュ)」があります。
DASHの驚異的な取引スピード「インスタントセンド」
DASHは「インスタントセンド」という仕組みを使い、取引の長い待ち時間をなくして現金支払いに近い仮想通貨になりました。
1回の取引にかかる時間はなんと約1.4秒。ビットコインの支払い送金には最短でも10分かかるとされているので取引スピートの素晴らしさは一目瞭然ですね。
InstantSend(インスタントセンド)
ダッシュで使われている「InstantSend」(インスタントセンド)とは仮想通貨の承認作業のマスターと呼ばれるマスターノードを選び承認作業を任せることによってより速い承認作業をすることができる仕組みです。このマスターノードはP2Pの分散型コンピュータの中からランダムで選ばれます。
ビットコインのようにマイナーの競争で解答を早く導き出した者が作業をするのではなく、初めから選ばれた者が作業をするということが取引スピードの速さにつながっています。
DASHのマイニング「マスターノード」と半減期
ビットコインでは取引を認証する作業をマイニング(採掘)と呼びますが、DASHでは「マスターノード」と呼びます。マスターノードは上記のインスタントセンドでも説明していますが、基本的にはランダムで選出されます。
マスターノードに選ばれたノードは取引検証、データ保存やサービス提供で報酬を受け取ることが可能となります。
※1000DASHは2017年9月のレートだと日本円で3800万円相当のダッシュを保有していないといけません。
DASHの半減期
仮想通貨ではマイニングの「半減期」というものが存在します。その通貨によって、半減期の時期はバラバラですが、半減期ではマイニングで得られる報酬が半分になります。ビットコインやライトコインでは半減期は4年に1度の周期でありますが、DASHには半減期はありません。
半減期ではマイナー報酬額が半分に減額される➡報酬が減額するのでマイナーも減る➡市場の供給量が減り通貨の希少価値が高まる➡価格が上がる※あくまでも上がる可能性が高いということで必ず上がるというわけではありません。
一般的にはこのように半減期の数ヶ月前は大幅な価格の上昇が見込めるので、マイナーや投資家は半減期の時期を注視しています。しかしDASHにはこの半減期がないので一定時期の価格の上昇はないように思われます。
また半減期は、その通貨のデフレ演出やインフレの調節のために設定されています。ダッシュには半減期がない分、インフレ率を調整するために新規発行数量は毎年約7.1%ずつ減少しています。
DASH(ダッシュ)のチャート
DASHのリアルタイムチャートです。(DASH/USDT)でデフォルトでは日足になっています。時間軸は変更することが可能です。
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DASHは市場に左右されない!?
2017年5月~6月頃にの仮想通貨の高騰がありました。ETH(イーサリアム)、FTC(ファクトム)、LISK(リスク)、REP(オーガ)、ZEC(ジーキャッシュ)等々メジャーな仮想通貨は同じような動きをしています。高騰の後に大きな下落もありました。しかし、DASHは極端な値上げ値下げはなくあまり影響を受けずにマイペースに着実に価格を上げていっている印象ですね。
DASHは2017年の3月あたりから右肩上がりに値を上げています。高騰した主な要因は不明ですが、徐々に知名度が上がり実際にDASHが使用されたり、大口の投資家が購入したりしているようです。
DASH(ダッシュ)の最新ニュース
ここでは仮想通貨DASH(ダッシュ)の最新ニュースをお届けしています。新しいダッシュに関するニュースが入り次第、随時追記でアップしていきます。
DASH(ダッシュ)とアップル
仮想通貨のDASHと検索エンジンなどで調べれば「ダッシュ × アップル」という言葉が度々出てくると思います。これは、DASHがアップルストアにDASH(ダッシュ)の公式ウォレットアプリをリリースできたよというニュースです。
ダッシュは仮想通貨と匿名性という観点からアップルストアから何度も拒絶されていました。しかし2017年7月にようやくアップルストアに公式のDASHウォレットをリリースできるようになりました。これは世界最大手のApple社がダッシュを認めたと捉えるユーザーも多く、ダッシュの価値を上げる結果につながりました。
ロンドンの取引所CEX.IOにダッシュが上場
2017年9月にロンドンの取引所「CEX.IO」でDASHが上場されました。
CEX.IOでは銀行口座から直接オンラインで売買することも可能で、クレジット、デビットカードでも暗号通貨の購入が可能で世界中に100万人以上の登録ユーザがいる大手の取引所です。
一般的に取引所の上場は好材料になるので、今後のダッシュの値動きにも注目したいところですね。
ジンバブエの取引所でもダッシュが上場
2017年8月にジンバブエの仮想通貨取引所「BitcoinFund」でDASHが上場されました。アフリカの取引所では2カ所目の上場です。
ジンバブエは急激なインフラで政府が崩壊したことで有名ですね。今はジンバブエの紙幣の価値はゼロになり、ドルやユーロさらに暗号通貨が一般的に使われる通貨として使用されています。
ロンドンでカンファレンスを開催
2017年9月24日にダッシュはロンドンでカンファレンスを開催しました。このカンファレンスではライブストリームを配信していましたが、現在でも録画された動画を視聴可能となっています。※字幕なしの全て英語ですが…
#Dash – Ready – Steady -….
Livestream https://t.co/NcjUuAkiv9#digitalcash #crypto pic.twitter.com/9eBEfQcnzn— DASH (@Dashpay) 2017年9月24日
DASHとLamassu社が業務提携契約を発表
2016年1月にダッシュとLamassu社と業務提携契約を発表しました。
Lamassuは暗号通貨専用のATMを提供している企業です。世界の30%の暗号通貨ATMのシェアを獲得している企業なので、このLamassu社との提携で、ダッシュが世界から注目を集めました。LamassuのATMは日本では西麻布や六本木など、東京を中心とした場所に設置されているようです。
DASH(ダッシュ)の今後と将来性について
ビットコインのように支払い決済システムとして利用できるDASHですが、日本ではまだ流通がほとんどありません。しかし、海外では電子マネーのように支払い決済システムとして実際に使用されています。
DASHの公式HPより世界中の利用場所が確認できます。
DASHの特徴である、匿名性や取引スピードなど非常に魅力的な機能が備わっているので、将来性のある期待できる仮想通貨と注目されると使用できる場所も増えていくのではないでしょうか。
DASH(ダッシュ)の抱える問題点
DASHはマネーロンダリングに使われている
DASH(ダッシュ)の匿名性を活かして資金洗浄いわゆるマネーロンダリングとして、使われているのが問題視されています。巨額の脱税や、テロなどの資金集めのマネーロンダリングとして使われるのではないかという懸念の声が出てきているので慎重に見定める必要があります。
ダークマーケットでの採用
DASHは武器や違法な薬物などを販売するダークマーケットと呼ばれるサイトでも使われているのが現状です。匿名性は個人の情報を守るという点に置いては非常に優秀ですが、逆にその匿名性を悪い風に活用してしまえば、規制の対象になってしまします。
国や政府が介入するかも…
そういったDASHの背景から国や政府が規制に乗り出す可能性も容易に考えられます。しかし、銀行や金融機関などの絶対に個人情報が洩れてはいけない企業などからもオファーがきているのも事実です。
どれだけ規制が入ろうとも、激しい需要があればどんな形であれ世に出回ってしまうのが世の常です。政府からの規制が入れば当然私たちのような一般の人々は手にできなくなりますが、アンダーグラウンドなものとしてダークマーケットで使用され価値が上がってしまいます。そうならないようにも、このような匿名性の暗号通貨は慎重に取り扱ってほしいものです。
DASH(ダッシュ)を購入するならここ!
- Binance(バイナンス) 海外おすすめ!
DASHの購入はDASH公式サイト(海外サイト)よりウォレットを作成してもDASHを購入することも可能なようです。
現在、DASH(ダッシュ)は国内の仮想通貨取引所では取扱いはありません。(過去にはコインチェックで取扱いがありました。)
海外の取引所ではBinance(バイナンス)、Huobi(フオビー)、Poloniex(ポロニエックス)とBittrex(ビットレックス)で取り扱われています。
DASHの魅力的な機能に興味が湧き、今からダッシュを保有しておきたいなぁとお考えの方は、個人的には手数料の安いバイナンスでの購入がおすすめです。
DASHをバイナンスで購入するには日本の国内取引所でビットコインを購入して、バイナンスなどの海外取引所に送金、BTC建てでDASHを購入するという流れになります。