メルカリのビットコイン取引について詳しく説明します。メルコインでビットコインを買ったり売ったりすると隠された手数料で大きな損をしています。初心者ほどだまされやすい要注意ポイントを分かりやすく解説してます。
【メルコイン】メルカリビットコイン取引とは
メルカリビットコイン(メルコイン)は、メルカリの決済サービス「メルペイ」を通じて、ビットコイン（BTC）の売買ができるサービスです。
メルカリアプリ内で提供されており、特別な口座開設なしで簡単に取引できるのが特徴です。
サービス開始は2023年3月。メルカリの残高から簡単にビットコインを購入できることから現在では口座数を急激に伸ばしているサービスです。
しかし、投資に詳しい人や古参の仮想通貨勢はメルコインを使用している人はあまりいません。
これだけ簡単にビットコインを買えるのにどうして投資に詳しい人達はメルコインを使ってないの？
それは、メルカリビットコインには隠れた手数料があって、その手数料がめちゃくちゃ高くて損するからだよ！
【重要】メルカリビットコインの手数料
メルカリビットコイン(メルコイン)では基本的には手数料無料でビットコインの売買を行うことが出来ます。
しかし、メルカリビットコイン(メルコイン)は販売所での売買になるので、目に見えない隠れた手数料と呼ばれるスプレッドが存在します。
この隠れた手数料(スプレッド)で、買った時や売った時に大きな損をしてしまうという理由で、投資経験がある人たちや仮想通貨古参勢は、メルコインを使っていないという人が多いのです。
しかもこのスプレッドがバカにならないくらい大きな損失になるんだよ
スプレッドとは
暗号資産(仮想通貨)取引のスプレッドとは、『売値と買値の価格差』のことです。
例えると、1BTCの「買値が103万円」「売値が100万円」だとすると3万円がスプレッドになります。
1,030,000円 ー 1,000,000円 ＝ 30,000円：約3％
そして、メルカリビットコインのスプレッドは▼次のようになっていました。
以下は、2025年1月29日時点のメルコイン内のスプレッドです。
16,311,091円 ー 15,493,852円 ＝ 817,239円：約5.01％
約5％のスプレッドが確認できました。このスプレッドは、言い換えてしまうとビットコインの売買を行うと約5％も損をするということです。
時価で0.1BTC(約158万円)を売買すると考えると、瞬時に約79,000円ほど損をしてしまうということになります。
例え、1万円分のビットコインの売買でも瞬時に500円分の損になるで、キャンペーンで300円分のBTCが貰えると飛びついても『実際にはキャンペーンを差し引いても200円分の損をしている』ということに気付いていない人がほとんどなのです。
1BTCの売買だとスプレッドで瞬時に79万円を損すると考えると怖いね
ただし、スプレッドは市場によって大きく変動するのも注意が必要だよ！ミーの調査だとメルカリのスプレッドは約4％～5％台が多いようだね
私自身も調査や自身の勉強のために国内にあるほぼ全ての仮想通貨取引所で口座開設を行い、実際に取引を行っていますが、メルカリビットコインは特にスプレッドが広いイメージがありました。
購入レートの確認
購入レートだけで見ても一般的な市場価格と大きく乖離しているのが分かります。
メルカリビットコイン(メルコイン)での購入価格は、1BTCが16,320,498円で、同時刻の1BTCの市場価格は15,843,930円(価格差：476,568円)でした。
これは一般的な市場価格と3.00％の価格差になります。
メルコインでは、購入するだけでも約3％の損失からはじまるということを考えて投資する必要があります。
損したくない人は取引所取引が〇
「スプレッドで損をしたくない」という人は、メルコインのような「販売所」形式ではなく、一般的な仮想通貨取引所の「取引所」型式での購入がおすすめです。※「販売所」と「取引所」の違いは下で説明しています。
国内取引所ではスプレッドがない取引所形式の売買でも手数料が0.05％～0.15％で取引が可能です。
そして国内で人気があるコインチェックの取引所手数料は、なんと無料です。
少しでも手数料やスプレッドが気になるという方はコインチェックがおすすめです。
取引所＆販売所の違い
ただし、コインチェックやその他の仮想通貨取引所でもメルカリビットコイン(メルコイン)と同じスプレッドが広い販売所というものがあります。
スプレッドが0％で取引手数料を無料にしたいなら『取引所』での売買が必要です。
「取引所」と「販売所」の違いは、ユーザー同士で通貨の売り買いが行われるか、販売所が所有している通貨を売買するかの違いです。
-取引所とは-
ユーザー同士で通貨の買い手と売り手に分かれて、板で通貨を売買する方が「取引所」になります。
-販売所とは-
一方で販売所は、運営会社が所有している通貨をユーザーとの間で売買する取引方法です。
ユーザー同士の取引が取引所形式で、運営会社との取引が販売所形式なんだね
取引所の注意点
また、手数料無料を提供している国内仮想通貨取引所(コインチェックやBITPOINT)は、PCブラウザからしか取引所に行けないというところに注意が必要です。
スマホアプリからは販売所しか利用できません。
コインチェックであればブラウザのサイドタブ『トレードビュー』から取引所にいくことができます。
メルカリビットコインのメリット
ここまではメルカリビットコイン(メルコイン)はスプレッドがあり「損をする」と説明してきましたが、メルカリビットコインにもメリットがあります。
次のような人には特にメルカリビットコインはおすすめです。
①スプレッドが気にならない方
メルカリビットコイン(メルコイン)の隠れた手数料でもあるスプレッドが気にならないという方には簡単に売買ができるので、メリットにもなります。
前述しているように約5％の手数料(スプレッド)ですが、「メルカリ売上の数千円しか購入しないから…」「試しにBTCを買っただけ…」という方にはスプレッドは気にならないかもしれません。
まずは手探りとして数千円程度のお試しとしてBTCを買うときは良いかもね
②メルカリの売上が使える
メルカリビットコイン(メルコイン)の最も大きいなメリットは、「メルカリの売上が使える」ということです。
いらないものを処分した売上で、簡単にビットコインを買えるのは大きなメリットになります。
もちろんBTCを売却した時は、メルペイ残高に移すこともできるので、出金しなくてもメルペイから日常のお買い物に使うこともできます。
私はメルペイのキャッシュレス決済は日ごろから使っているから、BTCを売却したものがメルペイの残高に反映されるのは嬉しいね
③簡単に取引可能
メルカリビットコイン(メルコイン)ではとても簡単にビットコインを売買することが出来ます。
仮想通貨取引所の取引所形式だと、BTCを売買するのに少しばかり煩雑な作業になりますが、メルコインだと数タップでビットコインの購入＆売却が可能です。
さらに1円単位からビットコインを購入できるのも嬉しいポイントです。
僕も実際に売買したけど想像以上の簡単さに驚いたよ
メルカリビットコインのデメリット
大きなメリットがある裏には当然ですがスプレッドを含めたデメリットも存在ます。
メルカリビットコイン(メルコイン)を使う上ではデメリットもしっかりと理解して利用するようにしましょう。
①スプレッドが広い
前述しているようにメルカリビットコインではスプレッドが広いので、売買すると約5％の損をしてしまいます。
本気でビットコイン投資を考えている方や、しっかりと利益を出したいという方は取引所形式での取引がおすすめです。
②他の通貨購入ができない(ETH以外)
メルカリビットコインの取り扱い通貨はビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)のみになります。
ビットコインとイーサリアム以外のアルトコインの取引を行いたい場合は、他の国内取引所での取引がおすすめです。
以下の記事では他の国内取引所をランキング形式にしているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
③資金移動の制限
メルカリビットコインでは入出庫機能が制限されています。
メルカリで購入したビットコインやイーサリアムは自身のウォレットに送ったり、他の取引所に出庫(送金)することができません。
基本的には国内・国外問わず、どこの仮想通貨取引所でも、自身の通貨の移動は自由です。
資金移動ができないというのは、価格の変動が大きい仮想通貨業界で様々な取引チャンスを逃してしまう恐れがある大きなデメリットにもなってしまいます。
【まとめ】メルカリビットコイン
圧倒的な使いやすさとメルカリのネームバリューから口座数を増やしまくっているメルコインですが、隠れた手数料でもあるスプレッドに注意が必要だということが分かりました。
ここでは『損をする』と記載していますが、「まず試しにビットコイン投資を…」と考えている方は、ぜひメルコインから少額でもビットコインの購入をおすすめします。
さらにそこからビットコインやアルトコインにも興味がわいてくれば、コインチェックやその他の国内取引所での口座開設を行い、少しでもお得に仮想通貨投資を行いましょう。
たった5％と思いきや…投資のプロや富裕層はその数パーセントに限りなく拘ります。
変動が激しい仮想通貨業界では、たったの5％と思う方もおられるかもしれませんが、投資の世界では5％の利益を出すことは本当に大変なのです。
自分の大切なお金は自分でしか守ることができません。しっかりと知識を身につけて、快適なビットコイン投資をお楽しみくださいね。
