ビットコイン(BTC)価格が4月2日から3日にかけて高騰した理由をピックアップして解説してます。ビットコインが急騰した背景にはなにがあったのでしょうか。
ビットコイン価格が上昇した5つの理由
ビットコイン価格が4月2日から3日にかけて突如として急騰し、ビットコインキャッシュ(BCH)をはじめとしたアルトコインの価格も大きく上昇しました。
ここではテクニカル分析は大手メディアやトレーダーさんに任せておいて、ビットコイン(BTC)の価格が高騰した理由(ファンダ情報)を分かりやすく検証していきたいと思います!
正直、ビットコインが高騰した理由は『コレ』という限定したものはありません。
しかし、多くの要因が重なって今回のような急上昇につながったものと考えられます。
そういったビットコインの価格を押し上げた様々な理由や情報がバラバラに散らばっていたので、私なりにまとめてみたので参考にしてくださいね!
ビットコインが高騰した理由は主に5つ。(後から追加するかもしれません…)
- 世界的リスクオン
- 金融庁の仮想通貨交換業者の認可
- トルコリラの急落
- 100億円を超える大口注文
- ビットメックスのロスカット
① 世界的リスクオン
ビットコイン 1時間で20%超プラス 日本の仮想通貨アナリストの見方は?|背景に”リスクオン”。 ”危うさ”もはらむ?$BTC #仮想通貨https://t.co/LoB06EA90C
— コインテレグラフ⚡️ 仮想通貨ニュース (@JpCointelegraph) 2019年4月2日
リスクオンとは、世界的な経済・金融の安定が見込まれると思った投資家が、比較的リスクがあるとされる資産に投資するという意味です。※その反対はリスクオフ
ここでいう、リスクオン(比較的リスクがあるとされる資産)はビットコインにあたりますね。
米国連邦準備制度理事会(FRB)は3月19~20日に連邦公開市場委員会(FOMC)を開催し、金融政策の現状維持を決定した。フェデラル・ファンド(FF)金利の誘導目標は、2.25~2.50%に据え置かれた。今回の決定は全会一致だった。
この米国の利上げの見送りのニュースが、世界的リスクオフからリスクオンに切り替わった転換点と考えられます!
経済的に安定するのではないかという思惑が働いて、ビットコインなどのボラティリティ(価格変動幅)が大きなものに投資する投資家が増えたのが今回のBTC急騰の一つの要因にあたるかもしれません。
反対に世界的なリスクオフの時はビットコインが売られていたから理にかなってるね
② 金融庁の仮想通貨交換業者の認可
仮想通貨の週間(3/23~3/29)まとめランキングを更新✨
・交換業者に楽天ウォレット、ディーカレットが登録
・Suica(スイカ)に仮想通貨が…
・バイナンスのBNBの高騰理由
・TAOTAOが5月に開始予定
・格付でリップル(XRP)が高評価などなど!その他ニュースもピックアップ😊https://t.co/oC6JgrtoqR
— ミー@仮想通貨ブログのママコイナー (@me_memechan) 2019年3月29日
「仮想通貨交換業者に2社が新規登録」このニュースは週間仮想通貨ニュースランキングでも1位で取り挙げました。
3月25日に金融庁は、仮想通貨交換業の登録業者に「楽天ウォレット株式会社」と「株式会社ディーカレット」の2社を正式に登録したことを発表しました!
また、Yahoo!が出資している仮想通貨取引所TAOTAOが5月にオープンというニュースも躍っていましたね。
国内では超大手企業が続々と参戦し、着実に規制が整いだしてきている仮想通貨市場を世界中のリスクを嫌う投資家が注目しだしたのではないでしょうか。
2017年4月の改正資金決済法の時もそうでしたが、日本国内の規制や取引所の動きはビットコイン価格を動かす引き金になっているのは間違いないと思います。
これだけの大手企業が入ってくれば、仮想通貨に興味がなかった投資家も少しは気になるかもね
③ トルコリラの急落
全くの推測だがトルコリラが急落し流動性が落ちているのが原因かも?今だ取引所でトルコリラを暗号資産に交換できるかは知らないが、もしできるのならその可能性はある。ドルに逃げるのも手だが実質的に資本規制がかかっているのならそれは難しい(続く)https://t.co/TDebIxxWAo
— 藤巻 健史(経済評論家・参議院議員) (@fujimaki_takesi) 2019年4月3日
こちらはリスクオンの反対になりますが、トルコではリスクオフとしてドルではなくビットコインが資産を逃がす手段として選ばれたのではないかとも予想されています。
もともとビットコインが注目されだしたのも、中国の法定通貨である人民元への不安から、中国国内の富裕層が資産をビットコインに変えたことが始まりともされています。
自国通貨が安定しておらず、ドル(米国債)または日本円(日本国債)といった安定したものに変えられないのであれば、国家の規制がかかっていない仮想通貨を資産の逃避先として選ぶのは当然かもしれませんね!
ただし、現在では中国など政府自体が仮想通貨に規制をかけだしており、トルコもどういった状態になっているのか分からないというのが現状のようです。
一応ビットコインは世界共通の資産だからね
④ 100億円を超える大口注文
Bitcoin jumps 20 percent, mystery order seen as catalyst https://t.co/r9ZFTDfYng pic.twitter.com/zaWip2Xog4
— Reuters Top News (@Reuters) 2019年4月2日
海外取引所のコインベース、クラーケン、ビットスタンプなどに2万BTC(総額約1億ドル)の注文が入ったとライター通信が報道しました。
これらの取引は、アルゴリズムを使って約1時間で7,000BTCほど取引が増加したとされています。
日本円にすると約111億円、、これだけの大口注文がビットコインに一気に入ると、さすがに他のビットコイントレーダーも刺激されますよね。
この大口注文がビットコイン上昇の一つの要因として考えられるのは、当然だと思います!
この大口の注文の詳細は分かっていないようだね
⑤ ビットメックスのロスカット
「BitMEXの大規模ロスカット」この理由は、ビットコインが暴騰した起爆剤になったものと思われます。
BitMEX(ビットメックス)は、最高で100倍のビットコインFX(レバレッジ)取引ができる取引所です。
レバレッジ取引では、ビットコインを買うのではなく、売りから入るショートという注文が可能です。
ショートでは下げ幅を利益とする手法ですが、予想と反して価格が上がってしまうと「ロスカット」といって強制決済が入ります。
ショートのロスカットでは「売り」の逆の「買い」が入るので、ロスカットが多くなれば必然的に買いが多くなり、価格上昇を後押しするという仕組みです。
この大量ロスカットがBitMEXだけで約500億円確認されており、その他のOKExでも30分で約200億円のロスカット連鎖が確認されています。
ロスカットされた投資家が気の毒過ぎる…
まとめ
朝からバッタバタで見れてなかったけど、なんじゃこりゃ
BCHやば
前日比62%ってなに!!!???
嬉しい楽しい通り越してこわくなってきた#春きてくれ pic.twitter.com/6UnNgRAPcM
— ミー@仮想通貨ブログのママコイナー (@me_memechan) 2019年4月3日
私個人的にも、これがビットコイン高騰の理由だと決定づけるものはありませんでした。
ただ、上記で取り挙げているような複数の要因が重なって、今回のような急激なBTC高騰につながったのではないでしょうか。
またこの記事では取り挙げていませんが、当然テクニカル的にも「レジスタンスラインをブレイクした」「重要ななんちゃら線を超えた」(よく分かっていない…)という分析も投資家の心理に大きな影響を与えていることは間違いないと思います。
「下がったものは上がる、また上がったものは下がる」という当たり前の鉄則さえ理解していれば、私のような長期保有者は、どっしりと構えて明るい未来を待っていればいいのではないでしょうか!
もちろんリスク管理は非常に大切なことなので、しっかりとリスクを踏まえた上での投資を行ってくださいね。