ビットコイン急騰は元安が要因?
27日の19時過ぎに突如としてビットコインが急騰し、一時は9200ドルの100万円近くまで上昇しました。
ただもうひと伸びができず、現在は少し押し戻されている様子です。3月の暴落以降は強いサポートラインだったものが下抜け後は、強いレジスタンスに変わってしまいました。。
以前の上昇トレンドに戻るには、やはり100万円のラインを取り戻す必要がありますね。
この急騰の決定的な原因は分かりませんでしたが、一部では中国の人民元の価格下落が要因ではないかと言われています。
オフショア人民元が過去最安値水準
- オフショア人民元が過去最安値水準
- 資産逃避先としてBTCが選ばれている
- 人民元安とビットコイン高には相関関係も
中国本土外で取引できるオフショア人民元(CNH)相場が過去最低水準に迫っています。
本日、中国では香港のデモや反政府的な動きを取り締まる「国家安全法制」の導入が決定し、香港の抗議活動が激化するのではないかと心配されています。
さらに中国では、トランプ米政権との関係悪化が深刻化しているので、人民元安になるのは仕方ないことなのかもしれません。(中国政府も人民元安を容認するという噂も…)
元安がどうしてBTC価格に影響するのか
これがなぜ、ビットコイン価格に影響するのか、、
ブルームバーグで以下のような記事がありました。
インフレや元安から資産守れ-コロナ禍でも中国勢が高級住宅買い急ぐ
タイトルの通りですが、価値が落ちていく人民元を資産価値の高い不動産に移していく動きが活発化しているとのこと。
海外の高級住宅がバカ売れしているそうです。中国の資産家は写真だけで不動産を購入するんだとか…
当然そういった動きは不動産だけではなく、資産価値が認められだしたビットコインも恩恵を受けています。
実際にベンチャーキャピタリストのクリス・バーニスク氏は「2015年と2016年には人民元とビットコイン価格にも相関がある」と指摘し、今後も同じような動きがあるかもしれないと主張しています。
If China's $CNY continues to weaken against $USD, then we could have a 2015 and 2016 repeat (pictured below), where $BTC strength coincided with yuan weakness. https://t.co/ISVJAZMX5O pic.twitter.com/VApfxe1SFw
— Chris Burniske (@cburniske) May 22, 2020
そもそもビットコインや仮想通貨がここまで成長したのは、中国の人民元から資産を移そうとしたのが始まりです。
中国では現在、仮想通貨取引所での取引は禁止されていますが、OTCと呼ばれる店頭取引では普通にビットコインの大口取引が行われているそうです。
現にXangleのレポートによるとグローバルビットコイン市場のシェアの多くを中国が占めています。
またマイニング(ハッシュレート)のシェアも6割が中国にある状態です。当たり前ですがマイナーも利益のためにビットコインを売ります。
こういったことからも、中国の経済情勢や法定通貨「人民元」の価格がビットコイン価格にも大きく影響するのが分かりますね。
中国経済が安定すればリスクオンでビットコイン価格も上がるという考えもあるようですが、個人的には中国経済が混乱すればするほど、ビットコインに資金流入が増えて、BTC価格に影響する度合いも大きくなるように感じます。
結局ビットコイン価格は中国の影響が大きいってこと?
そうだね!中国は情報が遮断されている部分が多いから分かりにくいけど国単位でみると米国よりも影響力が高いといえるね