ドージコイン(DOGE)の特徴や価格が高騰した過去の出来事やチャートを記載してます。イーロン・マスクの発言で200倍にもなったドージコインですが今後や将来性についても考察しています。
ドージコイン(DOGE)とは
テスラCEOで世界一の富豪としても知られるイーロン・マスク氏のツイートで度々高騰しているドージコインですが、もともとはネットミームであるDOGEの柴犬をモチーフにした仮想通貨です。
ミームとはいわゆる「ネタ」のことで、考案者のビリー・マーカス氏も軽いジョークのつもりで数時間で書いたコードからドージコイン(当初の名称はベル)を完成させました。
ドージコインの価格はリリース日から日本円で1円以下を推移していましたが、2021年に入りゲームストップ株騒動の飛び火からイーロン・マスク氏の支持もあり1年間で約20,400%(205倍)も高騰したことになります。
時価総額のランキングでは一時はリップル(XRP)を抜いて全仮想通貨中の4位にランクインするなど怒涛の勢いを見せているドージコインですが、注意したい点などもあるので詳しく解説していきます。
概要と基本情報
通貨名称 | Dogecoin(ドージコイン) |
シンボル | DOGE |
リリース | 2013年12月6日 |
総発行枚数 | 発行上限なし |
アルゴリズム | Proof of Work(PoW) |
考案者 | Billy Markus / Jackson Palmer |
取扱い取引所 | Binance ※国内取引所はなし |
公式サイト | https://dogecoin.com/ |
ビットコインが盛り上がり始めた2013年にIBMソフトウェアエンジニアのビリー・マーカス氏とAdobeエンジニアのジャクソン・パーマー氏によってジョークとしてドージコインが作られました。
ドージコインのベースはLuckycoin(ラッキーコイン)で、LuckycoinはLitecoin(ライトコイン)をベースとして作られています。
ライトコインはビットコインをベースとして作られていますが、決済に特化した通貨として作られているので、同じ血統のドージコインも決済に向いている通貨といえますね。
現在は、人気が急上昇していることから様々なところでドージコインの受け入れが行われていますが、主だった開発やアップデートはなく、今後もドージコインの開発が進むということは今のところはなさそうです。
ドージコイン(DOGE)の特徴
ドージコインにはビットコインとは全く異なる以下のような特徴があります。
① ブロック生成時間が1分
ドージコインの特徴はブロック生成時間が1分と短いことです。ビットコインが約10分になるので、単純な計算で考えるとビットコインよりも10倍速く決済ができることになります。
そのことからもドージコインはマイクロペイメント(少額決済)に向いている実用性の高い仮想通貨と言われています。チップや寄付金集めで活躍していたのも納得ですね。
ビットコインのブロック生成時間が10分になっている理由はセキュリティの観点から10分が丁度いい長さだと推奨されたため。
② 発行上限なし
ビットコインは2100万BTCの発行上限がありますが、ドージコインには発行上限がありません。
ビットコインには発行上限が決められているため、1枚あたりの希少性が増し価格が上がりやすい性質を持っています。発行上限が無限のドージコインはインフレの懸念はありますが、価格が安定しやすいといった特徴を持っています。
③ 独自のコミュニティが強い
ドージコインには世界中でファンが多く独自のコミュニティを形成しています。特に米掲示板のReddit(レディット)やツイッターでの投稿が多いのも特徴です。
2021年1月にはRedditの株取引コミュニティのトレーダーがツイッターでドージコインのことを話題にしたことで数時間で10倍以上も価格が跳ね上がりました。
④ 大部分を占めているウォレット
ドージコインは少数のウォレットが大部分のDOGEを保有しているという注意しなければいけない特徴も持っています。
仮想通貨リスク管理プラットフォームTRM Labsによれば、65%以上のドージコインは98個のウォレットに保管されており、その中でも最も大きなウォレットでは1つのウォレットで全体の28%のドージコインを保有しているとのこと。
また5つのウォレットで全体の40%のドージコインを保有していることに警鐘を鳴らしています。これだけ一部のウォレットに集中していることから、大量の売りからの大暴落も注視しなければいけないポイントでもありますね。
ドージコイン(DOGE)のチャートと歴史
ドージコイン過去のチャート
- 2018年1月:1.9円
ビットコイン高騰 仮想通貨バブル - 2018年9月:0.7円
イーサリアムの接続テスト - 2021年~:40円超え
・ゲームストップ株騒動の飛び火
・イーロンマスクのツイート
2021年に入ってからの価格上昇が激しすぎて、それ以前は誤差に感じるかもしれませんがドージコイン過去のチャートを見るとDOGEの価格が大きく動いたのは上記の三つ。
2018年1月:1.9円
ドージコインは1円以下を推移していましたが、2018年1月のビットコインが200万円を初めて超えた仮想通貨ブーム時に初めて1円を超えて最高で1.9円まで高騰しました。
2018年9月:0.7円
2018年1月以降はドージコインも0.2円台まで価格を落としましたが、2018年9月のイーサリアムとの接続テストの際に0.7円まで価格を伸ばしました。
2019年~2020年
2019年から2020年はドージコインの価格は大きくは動いていませんが、コインベースのウォレットに追加されたことや、バイナンスに上場、TikTok動画でバズる等々でDOGEの価格も上がりました。
2021年Q1:40円超え
2021年1月にはゲームストップ株騒動がドージコインに飛び火して価格が急騰しました。世界一の富豪としても知られるテスラ創業者のイーロン・マスク氏もドージコインを支持するツイートを繰り返し、その度にドージコインの価格は高騰を繰り返しています。
リアルタイムチャートと時価総額
Binanceにおけるドージコイン(DOGE)/テザー(USDT)のリアルタイムチャートです。
以下がドージコインの現在の時価総額(RANK部分)と現在の実際の価格です
ドージコイン(DOGE)が買える取引所
日本国内でも2022年にはドージコイン(DOGE)の取り扱いが開始されました。
国内では、ビットバンク・GMOコイン・SBI VCトレード・BTCBOXが取り扱っています。
国内で取扱いが開始するまでは海外取引所で購入することしかできませんでしたが、現在では金融庁に認可されている国内取引所で安心して購入することが可能です。
- bitbank(ビットバンク)
取引所形式で購入可能 - GMOコイン(ジーエムオーコイン)
様々な取引方法が可能
ここまで注目されているドージコインですが、実はどこの取引所でも取り扱っている通貨ではなく、一部の取引所でしか取扱いがありません。
国内取引所では取引所取引が可能で手数料が格安なビットバンクがおすすめ。
ドージコイン購入方法手順
- Step1ビットバンクで口座開設
- Step2本人確認
- Step3日本円の入金
- Step4ドージコインを購入
国内取引所では以上のように4ステップでドージコインを購入することが可能ですよ。
取引所によっては販売所でしか取引ができない所もあります。販売所では基本的に手数料が無料ですがスプレッド(売買の価格差)と呼ばれる隠れた手数料があります。
少しでもお得にドージコイン(DOGE)を購入したいのであれば、取引所取引でドージコインを購入しましょう。
ただし、「少額で簡単にDOGEを買いたい」という方であれば販売所でもまったく問題ありません。
- ビットバンクなら取引所・販売所どちらでも購入可能
- GMOコインなら販売所で簡単購入可能
【まとめ】ドージコイン(DOGE)の将来性
個人的にはイーロン・マスクも半分ジョークでドージコインをあおっているように思えます。一部のコミュニティによって簡単に価格操作されることや、数個のウォレットの占有率が高いことを考えればかなり危険な仮想通貨とも考えられます。
とは言え、投機目的と割り切ってしまえば短期で利益を上げられる可能性も非常に高い通貨とも捉えることができますね。
実際に仮想通貨は有志で動いている部分もあり、コミュニティの力が非常に重要です。そういった面からもコミュニティが強いドージコインのポテンシャルは高いです。
現段階ではドージコインの開発は行われていないようですが、その時代に合ったアップデートやウォレットの分散化が行われれば、より輝きを増した魅力的な仮想通貨になるのではないでしょうか。