QUOINEの大型ICO「LIQUID(リキッド)」について解説しています。LIQUIDで発行されるQASHトークンの購入方法や、LIQUIDの特徴にメリットやICOに対して注意しておきたい点も分かりやすくまとめています。
LIQUID(リキッド)とは
LIQUID(リキッド)とは仮想通貨市場に流動性を集約した単一の取引プラットフォームになります。
知らない言葉もたくさん出てきましたが、一つずつ順を追って説明していきますので安心してください!
ポイントとしては「LIQUID(リキッド)はQUOINE社が行うICOで、日本では2017年11月6日~11月8日までの3日間限定で取引所のQUOINEX(コインエクスチェンジ)でQASHトークンの販売が行われる!」ということです。
17年11月7日追記情報
追記情報
QASHトークンはICOが始まって、約9時間でトークン最大販売数に到達しました。ICOの目標調達資金は達成しましたが、販売期間内であればQASHトークンはQUOINEXから購入できるようです。ただし、下記の点にご注意ください。
購入要求総数が、販売期間以内に最大販売数を超過した場合、QUOINEは、購入者の要求数の割合に応じてQASHを比例配分します。
QASHのホワイトペーパーより引用
最大販売数に到達した後に購入した方はQASHの全てを購入できるわけではない(比例配分になる)。
なんて読むの??
なんだか読みにくそうなアルファベットがたくさん並んでますよね。英語が苦手な私や初心者の方は何て読むのか、ちんぷんかんぷんの方も多いはず。まずは、基本の基本で読み方から見ていきましょう!
今回の記事では最低でも下記の用語だけでも抑えておけばOKです。
- ICO(アイシーオー)・・・・・・・・・ 仮想通貨用語
- QUOINE(コイン)・・・・・・・・・・会社の名前
- QUOINEX(コインエクスチェンジ)・・ 取引所の名前
- LIQUID(リキッド)・・・・・・・・・プラットフォームの名前
- QASH(キャッシュ)・・・・・・・・・トークンの名前
アイシーオーはそのままの読みですが、コインエクスチェンジなんて初めてみたら絶対読めないですよね。キャッシュはギリセーフw
ビットコインのハードフォーク分岐問題で、LIQUID/QASHの予定が急騰大きく変更されたようです。ホワイトペーパーの中身や、QASHの販売期間なども大きく変わっています。こちらのブログでも随時更新はしておりますが、記載している内容が少し古い場合がございますので、詳細は必ずリアルタイムのLIQUID/QASHのホワイトペーパーや公式サイトをご確認ください!
ICOとは
ICOとはイニシャル・コイン・オファリングの略で企業やプロジェクトが『トークン』(仮想通貨)を新たに発行・販売して資金調達を行うことを指します。
基本的には株式のIPO(イニシャル・パブリック・オファリング)になぞらえてIPOの「P」をコインの「C」にしてICOになっています。ICOの考え方はIPOと同じでプロジェクトの遂行のための資金調達手段として使われています。
今回話題になっているLIQUID(リキッド)とはQUOINE社が行うICOで、このICO内で発行されるトークン(仮想通貨)がQASHになります。
日本では取引所のZaifを運営ているテックビューロ社が行う「COMSA」や、日本発の広告に頼らない媒体を作ることを目指している「ALIS」のICOなどが有名ですね。
ALISのICOは、最低調達金額の350万ドルを見事調達して無事に終了しています。
「ICO」は株式のIPOと同じで、プロジェクトの資金調達の手段なんだね!
日本では「COMSA」や「ALIS」が有名なICOだね
QUOINE社とは
QUOINE株式会社はもともとはシンガポールに本社がありましたが、2016年3月に本社を東京に移したアジアでも最大級の取引所を運営している会社です。
QUOINE株式会社は日本でも仮想通貨交換業者として金融庁から登録されている取引所QUOINEX(コインエクスチェンジ)と、QRIPTOSを運営しています。
QUOIN株式会社基本情報
会社名 | QUOINE株式会社 |
設立 | 2014年11月 |
資本金 | 約20億円 ※資本準備金含む |
代表 | 柏森加里矢 |
住所 | 東京都千代田区平河町2-7-3 PMO平河町 2階 |
取引所QUOINEX(コインエクスチェンジ)とは
取引所QUOINEX(コインエクスチェンジ)では、ビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュの売買が可能でレバレッジ取引が最大25倍まで上げることが可能です。
現在QUOINEXを運営しているQUOINは東京に本社を移していますが、もともとはシンガポールに拠点があったため、世界中のユーザーを抱えているアジア最大級の取引所です。高いセキュリティに、24時間365日対応のクイック入金や、お手頃な各種手数料で人気を集めています。
QUOINEXのアカウント作成は無料で最短5分で完了します。QUOINEXのアカウント作成方法などは下記の記事でまとめていますので要チェックです!
LIQUID(リキッド)の概要
さて、ここからがちょっとややこしい重要なところです。しっかり見ていきましょう。
LIQUID(リキッド)とは前述で「仮想通貨市場に流動性を集約した単一の取引プラットフォーム」と述べました。具体的にどういうものかというと、世界中にある取引所の仮想通貨の注文を「ワールドブック」で単一にして取引ができるようにしようというものです。
LIQUID(リキッド)のプラットフォームでは「ワールドブック」「クロス通貨換算エンジン」「スマート・オーダー・ルーティング」と呼ばれる3つの機能を使って、世界中の取引所に散らばる注文を単一にまとめることが可能とされています。
それらの3つの機能をこれから一つずつ説明していきますね!
QUOINEは、世界中に点在する仮想通貨取引所が提供する全ての流動性を一つの取引プラットフォーム(World Book)に集約。更に、その流動性を享受する為に必要な各種関連サービス(Prime Brokerage)を一体提供することにより、QUOINE LIQUIDプラットフォームユーザ全てに世界中の流動性へのアクセスを可能にします。
QUOINE LIQUID ICO公式ページ
ワールドブックとは
まずは1つ目、ワールドブックについて説明していきます。
仮想通貨の取引所は世界中に存在します。海外ではビットレックスやポロニエックス、日本でもQUOINEXの他にもコインチェックやビットフライヤーなどのたくさんの取引所がありますよね。
しかし暗号通貨の金額は各取引所内によって別々に売買されるので価格差が生まれているのが現状です。特に小さい取引所や出来高が少ない暗号通貨などは孤立してしまうことがあります。
そんな取引所の注文内容を全て単一・均一にしてしまおうという注文書のようなものがこの「ワールドブック」です!
クロス通貨換算エンジンとは
では次に2つ目の「クロス通貨換算エンジン」。
取引所は世界中にあるので、使われている法定通貨はもちろん異なりますよね。日本では日本円(JPY)を使っていますが、アメリカではドル(USD)を使用しています。当然、世界中の注文を一つにまとめようとすると為替の問題が生じてきますが、その為替問題を「クロス通貨換算エンジン」によって解決できるとされています。
要するに「クロス通貨換算エンジン」とは、瞬時に為替換算してくれるプログラムです。
「クロス通貨換算エンジン」によって世界各国の通貨を自国の通貨に変換してワールドブックに反映させるというイメージです。
スマート・オーダー・ルーティングとは
そして3つ目が「スマート・オーダー・ルーティング」です。
スマート・オーダー・ルーティングとは世界中の注文をマッチングさせるシステムです。小さいな取引所で売買注文を出してもなかなか約定しませんが、世界中の注文をワールドブックで集めているので、世界中のどこかで出ている大量の注文と小さな取引所で出されている注文をマッチングさせることができます。
スマート・オーダー・ルーティングによって、世界中に散らばる暗号通貨の売買注文をマッチングさせて、最終的にワールドブックに表示さすというイメージです。
QASH(キャッシュ)とは
QASH(キャッシュ)はLIQUIDのICOで発行されるトークン(暗号通貨)の名称です。
ICOでQASHを発行し、QASHを投資家に購入してもらうことによって、資金調達を行います。
QASHの総発行枚数は10億QASHで、ICOでは総発行枚数の半分に当たる5億QASHトークン(売買期間の変更で2.5億QASHに変更)を最大販売数としています。
1QASHは0.001ETHとイーサリアムベースで固定されています。
QASHトークンの販売条件概要
トークン名 | QASH |
通貨コード | QASH |
発行総数 | 1,000,000,000 QASH |
トークン販売価格 | 1 QASH = 0.001 ETH |
特記事項 | イーサリアムをベースとするトークン |
トークン最大販売数 | |
トークン最小販売数 | 50,000,000 QAS |
1ETHが日本円で約3万円のレートだとすると、1QASHは日本円で約30円になります。またICOでの最低購入金額は、500QASHになります。日本円換算すると約15,000円になります。※もちろん価格はイーサリアムのレートで変化します。
資金使途
QASHトークンの総発行枚数は10億QASHです。販売されるのは半分の5億QASHになります。※販売されるQASHは全体の25%に変更になりました。
残りの半分は30%がコミュニティ・エコシステム用に留保し、残りの20%が経営陣・QUOINE株主に割り当てらるそうです。
実際に集まった資金使途は、流動性に50%、プロダクト開発に20%、運営に15%、およびリーガル・規制対応に15%使用されます。
QASHは何に使えるの?
ICOで購入したQASHトークンは、実際に売買することが可能です。QASHトークンがICOの購入価格よりも高くなるかは分かりませんが、需要多くあれば価格は上昇します!が、当然ですが、需要がなければ、価格は下がりますね。
またQASHの全体の20%が経営陣と株主の配当となるところも注意しておきたいところ!全体の20%のQASHトークンを一気に市場に売りに出されればQASHの価格は大幅に落ちることも考えられます・・・。
経営陣がむやみにQASHを市場にばら撒くようなことはないとは思いますが、ロックアップなどの計画もホワイトペーパーを読む限り今の所はないように思えます。
QUOINEが支援する他社のICOでも使える!?
QASHの他の使い道としてQUOINE社が支援する他社のICOトークンセールへの参加などにもQASHが使えるようになる予定!!のようですが、今の所は他社のICO案件などは決定していないようです。
また明らかにCOMSAの二番煎じにも思えますし、今のところはQASHを使って他社のICOトークンセールに参加できるという特典は皆無としてもいいでしょう・・・。※あくまで私個人の私見です。今後、他社のICO案件の予定などが発表されれば直ちに修正・訂正させて頂きますね!
QASHはBitfinexでも上場予定!?
QUINEは、世界最大級の取引所Bitfinexとも10月16日に提携を発表しており、QASHトークンの上場と「LIQUID」の開発をサポートする予定となっています!
ちなみに、ビットコインハードフォークお問題はこちらの記事から確認できます。
まだまだ勉強不足!という方はぜひご覧ください。
QASHの購入方法
さて!では実際にQASHトークンを購入してみましょう!
QASHトークンの購入は取引所の「QUOINEX」(コインエクスチェンジ)を通して行われます。事前にQUOINEXに口座開設をしておかないとQASHトークンを購入することができませんので、QASHのICOに参加しようと考えている方は、QUOINEXの口座開設を先に済ませておくことをおすすめします。
購入通貨はビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)に加えて日本円でもQASHを購入することが可能となっています。
QASHのICO開催日時
QASHのICOは日本時間の11月6日(月)午前1:00からスタートとなります。ICOの終了は11月8日(水)までの3日間限定となります。
「3日間だけ!?」と思われた方もたくさんいらっしゃると思いますが、この期間は当初予定していた開催期間より大幅に短縮されたようです。
販売開始 | 販売終了 | 販売期間 |
11月6日(木) | 11月8日(水) | 3日間限定 |
ビットコインのハードフォークが11月15日付近に発生する可能性が高いことから、QUOINEはQASHトークンセールの期間を短縮することを決定いたしました。
また当初予定されていたトークセールは予定通り行われるようで11月6日(月)~11月8日(水)の販売期間内は20%割引となっています。
LIQUID QASHのICOについてまとめ
まず言いたいのは、ビットコインのハードフォーク問題に影響受けまくりです。3日間限定のICOのトークンセールって短期すぎませんか・・・?このトークンセルでどのくらい資金を調達できるのか気になるところではあります。。
ちゃんとしたまとめとしては、「LIQUIDのプラットフォームでは世界中の取引所から売買の注文をワールドブックに集め、ワールドブックでは為替変換などもリアルタイムで行われるので自国の通貨単位で世界中のユーザーと暗号通貨の売買が可能となる。」ということですね!
また「LIQUID/QASHは日本発のICO」と記載されているサイトやブログをしばしば見かけますが、LIQUID/QASHのICOは日本発のICOではありません!
QASHを発行するのはQUOIN社のシンガポールにある海外子会社になります。運営母体のQUOINE社の本社が日本の東京に拠点を移したため、日本発と勘違いされているようです。
たしかに、本社が東京にあると聞くと日本のICOと思ってしまいますね。でも日本のICOではありませんのでご留意くださいませ。
ICOに関して最後に
ICOのプロジェクトは全体の90%が途中で頓挫するか、ダメになってしまうのが現状です。
中には大きく成功を収めているものもありますが、現状ではどのICOが良い案件で、どのICOがダメな案件かを見極めるのは非常に困難です。
(※ICOが成功しているというのはここでは上場して大きく値を上げているということで、プロジェクトが成功しているということではありません。)
ICOに興味を持ったり夢を持つのは非常に良いことですが、安易にこのICOはおすすめだよという他者の意見(私のブログも然りですが・・・)でICOに参加するのは危険だと日々感じております。
QUOIN社のLIQUID/QASHのICOについても、このブログで興味を持って頂いたのであれば、ご自身で公式サイトを確認し、どんな開発陣がいて、どんなプロジェクトで、将来性が本当にあるのかをしっかりと自分で調べて確認する必要があると思います!
私のブログや他サイトの情報等は、よっぽどの著名人の方ではない限り妖精の戯言と思った方がいいかもですw
「投資は自己責任」とよく言いますが、本当にその通りだと思います。
他人の意見に煽られて乗ってしまった投資はほとんどはうまくいかないんですよね。しかもそういったうまくいかなかった案件に関して腑に落ちない部分も出てきてしまいます。
しかし自分でしっかりと調べて納得した上で投資した案件は、例え一時大幅に値を下げたりしても技術やプロジェクトに本当に賛同しているのであれば安心してホールドすることができます!
などと、上から目線でクドクドと記載してしまいましたが、要約すると「自分でしっかりと調べて納得してICOに参加しようね」ということです!
気になるICOは他者の意見だけでなくゆっくりじっくりと納得いくまで自分で調べてみましょう☆