ニアプロトコル(NEAR)の特徴・仕組み・価格推移・将来性・国内での買い方まで徹底解説。シャーディング技術でイーサリアムを超える処理速度を実現したL1ブロックチェーン。
ニアプロトコル(NEAR)とは

ニアプロトコル(NEAR Protocol)は、スマートコントラクトと分散型アプリ(dApps)の開発に特化したレイヤー1ブロックチェーンです。
イーサリアムが長年抱えてきた「遅い・高い・込み合う」という問題を、独自のシャーディング技術「Nightshade(ナイトシェード)」で解決しようというプロジェクトでした。最大毎秒10万件のトランザクション処理能力と、手数料がほぼゼロという設計が注目を集めました。
また、NEARのもうひとつの大きな特徴が開発者・ユーザー双方への使いやすさの追求でした。alice.nearのような人間が読める名前付きアカウントを採用し、従来の暗号資産ウォレットで当たり前だった長い英数字アドレスを不要にしました。

ニアって名前はよく聞くけど、イーサリアムと何が違うの?

一言で言うと”イーサリアムの課題を解決するために作られたブロックチェーン”だよ。イーサリアムは革命的だったけど、処理が遅くてガス代が高いという問題があった。NEARはそこを技術的にクリアしようとしたプロジェクトで、AI×ブロックチェーンの方向にも積極的に舵を切っているんだよね。

💡 シャーディングってなに? ブロックチェーンの処理を「分割(シャード)」して同時並行でこなす技術のこと。レジが1台しかないスーパーと、複数のレジが同時に動くスーパーを想像すると分かりやすいかも。NEARはこれを「Nightshade」という独自の方法で実現しているんです。詳しくは下の特徴①で解説するね!
ニアプロトコルの基本情報
| 正式名称 | NEAR Protocol(ニアプロトコル) |
|---|---|
| ティッカーシンボル | NEAR |
| メインネットローンチ | 2020年4月22日 |
| 承認方式 | プルーフ・オブ・ステーク(PoS)+Nightshadeシャーディング |
| 最大供給量 | 上限なし(年率約5%のインフレ型) |
| 総供給量(2026年3月時点) | 約12.9億NEAR |
| 開発・管理 | NEAR Foundation(非営利組織)/NEAR One(開発チーム) |
| 公式サイト | https://near.org/ |
| 時価総額(2026年3月時点) | 約1,600億円(世界トップ50圏内) |
ニアプロトコルの特徴
NEARが多くのブロックチェーンの中で注目されてきた理由は、技術的な優位性とAI分野への積極的な展開にありました。主要な特徴を順に見ていきます。
特徴①:Nightshadeシャーディングによる高速処理
NEARの心臓部ともいえる技術が、独自のシャーディング実装であるNightshade(ナイトシェード)です。
通常のブロックチェーンは、すべてのノードがすべての取引を処理するため、利用者が増えると処理が追いつかなくなります。Nightshadeはこれを解決するために、ネットワークを複数の「シャード(チャンク)」に分割し、それぞれが並行して処理を行う仕組みを採用しています。
| 比較項目 | ビットコイン | イーサ | NEAR(理論値) |
|---|---|---|---|
| TPS(毎秒処理数) | 約7件 | 約15〜30件 | 最大100,000件 |
| ブロック確定時間 | 約10分 | 約12秒 | 約1.2秒 |
| 平均手数料 | 数百〜数千円 | 数百〜数千円 | 約0.015円 |

Nightshadeはシャーディングと言っても各シャードが”チャンク”という単位で処理して最終的に1つのブロックを構成する、という設計なんです。つまり分割しているのに一貫性が保てるという、なかなか難しいことをやってるんだよね。
特徴②:名前付きアカウントとUX設計
0xAbC12... のような長い英数字アドレスではなく、「alice.near」のような人間が読めるアカウント名を使える点は、NEARの大きな差別化ポイントです。
これはドメイン名のようなイメージで、Telegramのアカウントからも登録できる設計になっています。「ウォレットアドレスを間違えて送金してしまった」というミスを大幅に減らせる設計思想は、一般ユーザーへの普及を見据えたものです。
特徴③:AI×ブロックチェーン戦略
NEARが2024年〜2025年にかけて大きく力を入れたのが、AI(人工知能)との融合です。
NEARの共同創業者イリア・ポロスキン氏は、現代AIの基盤となった「Transformer(トランスフォーマー)」アーキテクチャの論文共著者でもあったエンジニアでした(Google在籍時)。この背景から、NEARはAIとブロックチェーンの橋渡しとなるインフラを志向しています。
| AIとの融合施策 | 内容 |
|---|---|
| NEAR AI | 分散型AIアシスタントの開発 |
| Chain Signatures | 他のブロックチェーン資産をNEARから操作できる機能 |
| NEAR Tasks | AI学習用データのオープンソース収集プロジェクト |
| NVIDIAとの連携 | 2024年NVIDIAカンファレンスで共同発表 |

AI×ブロックチェーンって最近よく聞くけど、NEARはどういう方向性なの?

NEARが目指してるのは”AIエージェントが自律的にブロックチェーン上で行動できるインフラ”というイメージかな。たとえばAIがユーザーの代わりにDeFiで資産運用するとか、複数のチェーンをまたいで取引するとか、そういう未来を見据えた技術を積み上げている感じ。まだ開発途上だけど、方向性はかなり面白いと思ってるよ。
特徴④:エコシステムの広がり
NEARには多くのプロジェクトやパートナーシップが集まっています。
| パートナー・連携 | 内容 |
|---|---|
| Google Cloud | バリデーターとして参加・技術提携 |
| Alibaba Cloud | クラウドインフラとして連携 |
| Sweatcoin | 歩いて稼げるアプリがNEARチェーンを採用 |
| NVIDIA | AI × Web3 の共同研究で登壇 |
| Ethereum | Rainbow Bridgeで双方向の資産移動に対応 |
| USDC | Circle社がNEAR上でUSDCネイティブ版を正式ローンチ |
ニアプロトコル(NEAR)の価格
以下はBINANCE「NEAR/USDT」での実際のチャートです。
価格推移タイムライン
NEARの価格は、仮想通貨市場全体の動向と連動しながら大きな波を描いてきました。
- 2020年4月メインネットローンチ
$1前後でスタート。まだ認知度は低く、静かな立ち上がりでした。
- 2021年前半強気相場
3月に$7.57まで上昇。一時調整が入り$1.5前後に戻すも、市場全体の盛り上がりに乗り再浮上しました。
- 2021年後半急騰
9月に$11.77、10月に$12.31と連続で高値を更新。dApps・DeFi・NFT市場が盛り上がりNEARエコシステムにも資金が流入しました。
- 2022年1月ATH 過去最高値$20.42を記録(1月17日)
その後、Terra LUNA崩壊・FTX破綻などマクロ的な悪材料が重なり、年末には$1.79まで下落しました。
- 2023年低迷期
$1.9〜$2.8のレンジで長期間低迷しました。しかし年末にかけて市場が回復、$4.30まで上昇して2024年への橋渡しとなりました。
- 2024年前半回復
年初の強気ムードを受け3月に年間最高値$8.88を記録。AI×ブロックチェーンの文脈でNEARへの注目度が高まり、NVIDIAカンファレンスでの登壇で一時2倍近くまで上昇しました。
- 2024年後半〜
2025年調整$5〜$7レンジから下落が続き、2025年には$2.5前後で推移しました。
- 2026年初現在
一時$0.844まで下落するも$1前後でサポートされ、執筆時点(2026年3月)では約$1.24での推移でした。

ATHが$20超えで今が$1台ってみると下落がキツく見えるけど、2020年のローンチ時も$1前後だったことを考えると、ここが長期の仕込み時になる可能性もゼロじゃない。ただ、あくまで個人の見方なので投資判断は自分でしてね。
ニアプロトコルの価格予想(2026〜2030年)
⚠️ 以下はアナリストや各種予測サービスの見解をまとめたものです。投資判断の根拠にはせず、参考情報としてご覧ください。
| 時期 | 強気シナリオ | 中立シナリオ | 弱気シナリオ |
|---|---|---|---|
| 2026年末 | $4.34〜$22.5 | $2.0前後 | $1.0以下 |
| 2027年 | $10〜$35 | $3〜$5 | $1〜$2 |
| 2030年 | $44 | $10〜$15 | $2〜$3 |
$2.0の抵抗線を突破し、AI×ブロックチェーン市場の拡大とともにエコシステムへの資金流入が続いた場合。Bitwiseが申請しているNEAR現物ETFが承認された場合はさらなる上昇要因となる可能性もありました。
$1.0のサポートを割り込み、L1ブロックチェーンとしての競争でSolana・Sui・Aptosに対してシェアを失った場合。
ニアプロトコルの将来性
NEARが将来性を評価される3つの理由
① AI専門家が共同創業したバックグラウンド
NEARの共同創業者イリア・ポロスキン氏は、OpenAIの前身となったAI研究にも関わったエンジニアでした。「AIエージェントが動くインフラとしてのブロックチェーン」という構想を持つ数少ないプロジェクトのひとつで、ChatGPTや生成AIが普及した現代においてその思想が改めて注目されています。
② Bitwiseによる現物ETF申請(米国初)
2024年5月、米暗号資産運用会社ビットワイズ(Bitwise)がNEARの現物ETFをSECに申請しました。これはNEARとしては初の現物ETF申請で、機関投資家からの資金流入への期待が高まっています。ビットコイン・イーサリアムに続くETF承認の流れが来た場合、NEARも候補に挙がる可能性があります。
③ Solana上でのトークン展開(2024年12月)
2024年12月、NEARトークンがSolanaチェーン上でも利用可能になりました。自分たちのチェーンに閉じず、他の主要チェーンとの相互運用性を高める方向は、エコシステムの間口を広げる取り組みとして評価されています。
市場動向と将来性の分析
| 要因 | 詳細 |
|---|---|
| AI・Web3融合のトレンド | NEAR AIや分散型AIエージェントへの注目が高い |
| 開発者数の増加 | アクティブ開発者数2,500人以上、ウォレット数が1年で4倍に |
| Google・Alibaba等との提携 | 大手クラウド企業との連携が信頼性を高めている |
| 現物ETF申請 | 機関投資家の参入経路が生まれる可能性 |
| 4年間100%の稼働率 | 技術的な安定性の実績として評価 |
| リスク | 内容 |
|---|---|
| L1競争の激化 | Solana・Sui・Aptos等との激しい競争が続いている |
| 発行上限なし | インフレ型設計のため長期的な希薄化リスクがある |
| ATHからの大幅な下落 | ピーク比で90%以上の下落は投資家心理に影響している |
| 開発リソースの集中 | エコシステムの成長速度が競合と比較して遅い面もあった |

NEARの面白さって、”ブロックチェーンの技術を究める”だけじゃなくて”AIが自律的に動くインフラ”という大きな絵を描いてるところだと思うんだよね。ただ正直、Solanaとの競争は厳しいし、現時点では値動きもパッとしないのが悩ましいところ。将来への期待で持つか、実績で判断するかで評価が変わる銘柄だと思う。

AIとブロックチェーンって相性よさそうだし、創業者がAIの専門家ってのは強みになりそうだね。
NEARが買える国内取引所
NEARを国内の取引所で購入できるのは、2026年3月時点で以下の3社です。国内上場はまだ少ないのが現状です。
| 取引所 | 上場時期 | 特徴 | ステーキング |
|---|---|---|---|
| Binance Japan | 2024年頃(JPYペア対応) | 板取引(取引所)でJPYペアの売買が可能(PayPayで購入可) | ✅ Simple Earn |
| SBI VCトレード | 2023年10月 | SBIグループ運営。クイック入金が便利 | ✅ あり |
| CoinTrade | 2023年8月(国内初) | 販売所形式。ステーキングも最初から対応 | ✅ あり |

国内でNEARを買えるのはまだ3社だけ。これはむしろ、認知が広がってほかの取引所にも上場してくる余地があるということでもあるよ。
NEARの購入方法(Binance Japanの場合)
以下はBinance Japan(バイナンスジャパン)のアプリからのNEAR購入方法です。

- 下部の「取引」をタップ
- 「NEAR/JPY」(日本円でNEARを買う)を選択
- 「購入」を選択
- 「成行」を選択(指値の場合は購入したいNEARの金額を指定)
- 購入したい金額を入力
ワンポイント
上記は板取引(取引所)からの購入方法の説明です!販売所の方が売買は簡単だけど、取引所の方がスプレッド(売買価格差)がほぼないからお得に購入できますよ!
まとめ
ニアプロトコル(NEAR)は、イーサリアムの課題解決を目指して設計されたレイヤー1ブロックチェーンです。Nightshadeシャーディングによる高速・低コスト処理、名前付きアカウントによるUXの改善、そしてAI×ブロックチェーンへの本格的な取り組みが、他のL1チェーンとの差別化要素です。
価格面では2022年1月のATH $20.42から大幅に調整が続いており、2026年3月時点では$1前後での推移でした。ただし、Bitwiseによる現物ETF申請、Solana上でのトークン展開、NVIDIAとの連携など、外部環境の変化次第では再評価の機会もあります。
国内で買えるのはBinance Japan・SBI VCトレード・CoinTradeの3社。ステーキングで保有しながら長期的に持つ戦略にも向いていた銘柄です。
FAQ
- QNEARとイーサリアムは何が違いますか?
- A
イーサリアムがすべての処理を直列で行うのに対し、NEARはNightshadeシャーディングで並列処理します。そのためNEARは処理速度が速く手数料もほぼゼロで、開発者・ユーザー双方にとって使いやすい設計です。
- QNEARのステーキングはできますか?
- A
国内ではCoinTrade・SBI VCトレード・Binance Japan(Simple Earn)の3社がステーキングに対応しています。特別な手続きなしで保有するだけで報酬を受け取れる取引所もあります。
- Q発行上限はいくつですか?
- A
NEARには発行上限がありません。毎年約5%のインフレ率で新たに発行され、取引手数料の70%が焼却される仕組みです。焼却によってある程度のインフレを相殺する設計になっています。
- QNEARをどこで買えますか?
- A
2026年3月時点の国内取引所はBinance Japan・SBI VCトレード・CoinTradeの3社です。Binance JapanではJPY建ての板取引も可能です。
- QNEARのATH(過去最高値)はいくらですか?
- A
2022年1月17日の約$20.42でした。日本円換算では当時のレートで約2,400円前後です。
※ 本記事は2026年3月時点の情報をもとに作成しています。価格・取引所情報・各数値は変更になる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いします。




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